春から秋はマダニに気をつけましょう|草むら・畑・山歩きのあとは皮膚をチェック

堺市の皮膚科・美容皮膚科の皮ふ科眼科くめクリニックです。
春から秋にかけて、山歩き・キャンプ・畑仕事・草刈り・公園や河川敷での活動が増える季節は、マダニに注意が必要です。

マダニは、家の中にいるダニとは異なり、野山・草むら・畑・あぜ道などに生息する吸血性のダニです。特に活動が盛んな春から秋は、マダニに咬まれる危険性が高くなります。

目次

マダニに咬まれると、どんな病気が心配ですか?

多くの場合、マダニに咬まれたからといって必ず感染症になるわけではありません。
しかし、病原体を持ったマダニに咬まれると、まれに次のような感染症を起こすことがあります。

代表的なものに、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)日本紅斑熱つつがむし病などがあります。大阪府でも、春から秋にかけてマダニ等による感染症への注意が呼びかけられています。

特にSFTSは、発熱・食欲低下・吐き気・嘔吐・腹痛・全身倦怠感などで始まり、重症化することがあります。厚生労働省によると、SFTSは主にSFTSウイルスを持つマダニに刺されることで感染し、潜伏期間は6日〜2週間程度とされています。

マダニはどこにいますか?

マダニは、山の中だけでなく、身近な場所にもいることがあります。

草むら、藪、畑、あぜ道、民家の裏山や裏庭、公園の草地など、野生動物が通るような場所では注意が必要です。大阪府は、マダニが山林や草地、畑、あぜ道などにも生息していると説明しています。

「山に行かないから大丈夫」と思っていても、草刈り・家庭菜園・犬の散歩・河川敷での活動などで咬まれることがあります。

マダニに咬まれないための服装

草むらや藪に入るときは、できるだけ肌を出さないことが大切です。

長袖・長ズボンを着用し、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れましょう。サンダルは避け、足をしっかり覆う靴を選びます。首にはタオルを巻く、帽子や手袋を使うなど、首・手首・足首を守ることも大切です。明るい色の服は、服についたマダニを見つけやすいのでおすすめです。

虫よけ剤だけに頼らないことも大切です

マダニ対策として、虫よけ剤を使うことも一つの方法です。ただし、虫よけ剤はマダニの付着を完全に防ぐものではありません。大阪府も、虫よけ剤にはマダニがつきにくくなる効果がある一方、完全に防ぐわけではないと説明しています。

虫よけ剤を使う場合も、服装・帰宅後の確認・入浴を組み合わせて対策しましょう。

帰宅後は、体にマダニがついていないか確認しましょう

屋外活動のあとは、できるだけ早めに入浴し、体にマダニがついていないか確認しましょう。

特に確認したい場所は、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部、髪の毛の中などです。厚生労働省も、屋外活動後の入浴と体のチェックをすすめています。

マダニに咬まれても、痛みやかゆみを感じにくく、気づかないことがあります。皮膚に黒っぽい虫のようなものがしっかりついている場合は、無理に取らないようにしてください。

マダニが皮膚についていたら、自分で無理に取らないでください

マダニは皮膚にしっかり口を差し込み、数日から長い場合は10日以上吸血することがあります。無理に引き抜くと、マダニの一部が皮膚の中に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させたりするおそれがあります。厚生労働省は、吸血中のマダニに気づいた場合、医療機関、特に皮膚科で処置を受けるよう案内しています。

皮膚にマダニがついている、咬まれたかもしれない、赤みや腫れがある場合は、早めに皮膚科へご相談ください。

咬まれた後、数週間は体調の変化に注意しましょう

マダニに咬まれたあと、すぐに症状が出るとは限りません。数日から2週間ほどしてから、発熱・頭痛・だるさ・発疹・吐き気・下痢・腹痛などが出ることがあります。

マダニに咬まれた後に体調が悪くなった場合や、草むら・山林・畑などに入った後に発熱した場合は、医療機関を受診し、**「マダニに咬まれたかもしれない」「草むらや山に入った」**ことを必ず伝えてください。大阪府も、マダニに刺された数日後や、山林・草地に入って1〜2週間後の発熱などでは受診をすすめています。

ペットを飼っているご家庭も注意しましょう

犬や猫にマダニがつくこともあります。厚生労働省は、SFTSウイルスに感染した犬や猫との接触による感染が疑われる例も報告されていると説明しています。ペットの体調不良、マダニの付着が気になる場合は、動物病院で相談しましょう。

まとめ|春から秋の屋外活動では「咬まれない」「早く気づく」が大切です

マダニ対策で大切なのは、まず咬まれないようにすることです。
草むらや畑、山林に入るときは肌の露出を減らし、帰宅後は入浴して体を確認しましょう。

皮膚にマダニがついている場合は、自分で無理に取らず、皮膚科で処置を受けることをおすすめします。
また、咬まれた後に発熱・だるさ・発疹・吐き気・下痢などが出た場合は、早めに医療機関を受診してください。


あわせて読みたい
堺市でマダニ咬症(マダニに刺された)のご相談なら皮ふ科眼科くめクリニック|皮膚科専門医在籍 マダニ咬症は、山野、河川敷、草むら、藪などでマダニが皮膚にしっかり吸着して起こる皮膚トラブルです。マダニは口器を深く刺し込み、数日から長いものでは10日以上吸...
目次