堺市の皮膚科・美容皮膚科の皮ふ科眼科くめクリニックです。
当院には皮膚科専門医が在籍しており、最新の医療から往診、土曜日午後・日曜日の診療まで、地域に根差した医療を続けています。
アポハイドローション20%は、手のひらの汗が多く、日常生活に支障が出る原発性手掌多汗症に使われる外用薬です。一般名はオキシブチニン塩酸塩で、医療用医薬品情報では「原発性手掌多汗症治療剤」と記載されています。
「手汗で紙が濡れる」「スマートフォンやタブレットが操作しにくい」「人と手をつなぐ・握手をするのが不安」「仕事や勉強に集中しにくい」など、手汗は見た目以上に生活へ影響することがあります。

アポハイドローションとは
アポハイドローションは、手のひらの汗を抑える塗り薬です。
効能・効果は原発性手掌多汗症で、1日1回、就寝前に両手掌全体へ塗布します。1回の塗布量は、両手掌に対してポンプ5押し分が目安とされています。
アポハイドローションの有効成分であるオキシブチニン塩酸塩は、汗腺に関係するムスカリン受容体への作用を介して発汗を抑えることが期待される薬です。久光製薬の製品紹介でも、エクリン汗腺のムスカリンM3受容体と発汗の関係、オキシブチニン塩酸塩の抗コリン作用について説明されています。
原発性手掌多汗症とは
原発性手掌多汗症とは、特別な原因がはっきりしないにもかかわらず、手のひらに多量の汗が出て、生活に支障をきたす状態です。
手汗は、単なる「汗かき」ではありません。
症状が強い場合、次のような困りごとにつながります。
- 紙や書類が濡れる
- ペンが滑る
- スマートフォンが反応しにくい
- パソコンのキーボードやマウスが使いにくい
- 握手や手をつなぐことが不安
- 学校・仕事・面接・試験で緊張しやすくなる
- 人前で手を出すことが気になる
製品紹介では、原発性手掌多汗症の国内有病率は5.33%、平均発症年齢は13.8歳と報告されており、学習効率・労働生産性・精神的苦痛・対人関係への影響など、QOL低下につながることが説明されています。
このような手汗でお悩みの方はご相談ください
次のような方は、アポハイドローションによる治療を検討できる場合があります。
- 手のひらの汗が多く、日常生活に支障がある
- 紙、ノート、問診票、書類が濡れて困る
- スマートフォンやタブレットが操作しにくい
- 手汗が気になって握手や人との接触を避けてしまう
- 仕事中、勉強中、試験中に手汗が気になる
- 手汗で手が冷える、べたつく
- 市販の制汗剤では十分に抑えられない
- 塩化アルミニウム外用薬でかぶれたことがある
- 手汗の治療を皮膚科で相談したい
手汗は、緊張した時だけでなく、日常的に出ることもあります。
「体質だから仕方ない」とあきらめる前に、皮膚科で治療方法を相談することが大切です。
アポハイドローションの使い方
アポハイドローションは、1日1回、就寝前に使用します。
両手のひら全体に塗り、薬が意図せず洗い流されないよう、塗った後は手が濡れる行為を避けます。
基本的な使い方
- 就寝前に使用します
- 両手のひら全体に塗ります
- 目や口、顔などに触れないようにします
- 塗った後は、手洗い・歯磨き・シャワー・コンタクトレンズの扱いなどを避けます
- 起床後に手を洗います
使用時には、手のひらに傷、湿疹、皮膚炎などがある場合は医師または薬剤師に相談すること、塗布後に気密性の高い手袋で覆わないこと、起床後に手を洗うまで目や口などに触れないことが注意点として示されています。
使用時に気をつけること
アポハイドローションは手のひらに使う薬ですが、抗コリン作用により、目のかすみ、視力障害、めまい、眠気などが出ることがあります。自動車の運転や危険を伴う機械操作には注意が必要です。
また、汗を抑える薬のため、暑い環境や運動時など発汗が促進される場面では体温が上がるおそれがあります。熱中症を疑う症状がある場合は、涼しい場所で休む、水分をとる、必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。
注意したい症状
- 目がかすむ
- 眠気やめまいがある
- 口が渇く
- 便秘が強い
- 尿が出にくい
- 動悸がする
- 暑い場所で体調が悪くなる
- 塗った部分が赤い、かゆい、かぶれる
気になる症状がある場合は、自己判断で続けず、診察時にご相談ください。
アポハイドローションを使えない場合・注意が必要な場合
アポハイドローションは、すべての方に使える薬ではありません。
添付文書情報では、閉塞隅角緑内障、排尿障害を伴う下部尿路閉塞疾患、重篤な心疾患、腸閉塞または麻痺性イレウス、重症筋無力症、本剤成分への過敏症の既往がある方は禁忌として記載されています。
また、前立腺肥大症などの下部尿路閉塞疾患、甲状腺機能亢進症、うっ血性心不全、不整脈、潰瘍性大腸炎、パーキンソン症状、認知機能障害、手のひらの傷や湿疹・皮膚炎、重い腎機能障害・肝機能障害、妊娠中・授乳中などでは注意が必要です。12歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施されていません。
副作用について
アポハイドローションでは、塗った部位の皮膚炎、かゆみ、湿疹、赤み、皮膚の剥け、口渇などがみられることがあります。重大な副作用として、血小板減少、麻痺性イレウス、尿閉が記載されています。
次のような症状がある場合は、使用を中止して早めにご相談ください。
- 強い便秘やお腹の張り
- 尿が出にくい
- 目のかすみが強い
- 動悸がする
- 皮膚の赤み・かゆみ・湿疹が強い
- 口の渇きがつらい
- いつもと違う症状がある
副作用を過度に怖がる必要はありませんが、正しい使い方と早めの相談が大切です。
足汗・脇汗にも使えますか?
アポハイドローションの効能・効果は、原発性手掌多汗症です。つまり、主な対象は手のひらの汗です。
足の裏の汗、脇汗、顔汗、頭汗でお悩みの場合は、症状の部位や程度に応じて、別の治療方法を検討します。
脇汗には、原発性腋窩多汗症に用いられる外用薬など、別の選択肢があります。
効果が弱いと感じる場合
アポハイドローションは、正しい量・正しいタイミングで続けることが大切です。
臨床試験では、投与4週後の発汗量やHDSSの改善が評価されており、投与4週後の発汗量レスポンダー割合は、プラセボ群24.3%、アポハイドローション20%群52.8%と報告されています。
効果が弱いと感じる場合には、次の点を確認します。
- 就寝前に使えているか
- 両手のひら全体に塗れているか
- 塗った後に手を洗っていないか
- 塗った後に歯磨き・シャワー・コンタクト操作などをしていないか
- 皮膚炎や手荒れがないか
- 他の多汗症治療を併用すべき状態か
自己判断で量を増やすのではなく、診察時に使用状況を確認しながら治療を調整します。
当院での相談の流れ
1. 手汗の程度を確認します
いつから手汗があるか、どのくらい生活に支障があるか、学校・仕事・日常生活への影響を確認します。
2. 他の原因がないか確認します
発熱、甲状腺疾患、更年期症状、薬剤の影響など、続発性多汗症が疑われる場合は、必要に応じて確認します。
3. 治療方法を相談します
アポハイドローション、生活上の工夫、他の多汗症治療などを含めて、症状に合った治療を考えます。
4. 使い方と注意点を説明します
就寝前の使い方、起床後の手洗い、目や口に触れないこと、火気を避けること、副作用が出た時の対応を確認します。
5. 効果と副作用を確認します
手汗の改善度、生活の困りごと、副作用の有無を確認しながら継続・変更を検討します。
皮ふ科眼科くめクリニックにご相談ください
手汗は、周囲からは軽く見られやすい一方で、本人にとっては仕事、勉強、人間関係、外出、学校生活に大きく影響することがあります。
「手汗で紙が濡れる」
「スマホやパソコンが使いにくい」
「人と手をつなぐのが不安」
「手汗の治療を皮膚科で相談したい」
このような方は、皮ふ科眼科くめクリニックにご相談ください。
患者さんの症状や生活に合わせて、アポハイドローションを含めた手汗・原発性手掌多汗症の治療を検討します。
よくある質問
- アポハイドローションはどのような薬ですか?
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アポハイドローションは、オキシブチニン塩酸塩を有効成分とする、原発性手掌多汗症に使われる外用薬です。手のひらに塗って、発汗を抑えることを目的に使用します。
- アポハイドローションは手汗なら誰でも使えますか?
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すべての手汗に使う薬ではありません。原発性手掌多汗症が対象です。手汗の原因、年齢、持病、内服薬、手荒れの有無などを確認してから使用を検討します。
- どのタイミングで塗りますか?
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通常、1日1回、就寝前に両手のひら全体へ塗ります。塗った後は手が濡れる行為を避け、起床後に手を洗います。
- どのくらい塗りますか?
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両手のひらに対して、ポンプ5押し分が目安です。自己判断で量を増やさず、医師の指示に従ってください。
- 足汗や脇汗にも使えますか?
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アポハイドローションの効能・効果は原発性手掌多汗症です。足汗や脇汗の場合は、症状の部位に合わせて別の治療を検討します。
- 子どもにも使えますか?
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12歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施されていません。年齢や症状に応じて、診察時に使用の可否を検討します。
- 副作用はありますか?
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塗った部分の赤み、かゆみ、湿疹、皮膚炎、口の渇きなどがみられることがあります。まれに尿が出にくい、強い便秘、目のかすみなどが問題になることがあります。
- 目に入ったらどうすればよいですか?
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すぐに水で洗い流してください。目のかすみ、痛み、違和感が続く場合は医療機関へ相談してください。
- 効かない場合はどうしたらよいですか?
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まず、就寝前に正しく塗れているか、塗った後に手を濡らしていないかを確認します。効果が不十分な場合は、塩化アルミニウム外用など他の治療も含めて相談します。
