爪カンジダ症は、カンジダという真菌が爪や爪のまわりに感染して起こる病気です。爪の病気というと爪白癬を思い浮かべる方が多いですが、手の爪では、爪白癬だけでなく爪カンジダ症のことがあります。爪カンジダ症では、爪の根元が赤く腫れる、爪の表面がでこぼこになる、爪の先が浮いて白く見える、爪自体が白くにごるといった変化がみられます。
特に、水仕事や調理などで指先が湿った状態になりやすい方では、爪のまわりに隙間ができ、そこにカンジダが入り込みやすくなります。なかなか治らない手の爪の白濁や、爪まわりの赤み・腫れがある場合は、爪白癬だけでなく爪カンジダ症も考えることが大切です。
堺市の皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が、爪カンジダ症かどうか、爪白癬や細菌感染ではないかも含めて丁寧に確認し、状態に合わせた治療をご案内します。手の爪の白いにごり、爪の浮き、爪まわりの赤みや腫れでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
爪カンジダ症とは
爪カンジダ症は、爪そのものにカンジダが感染する場合だけでなく、爪の根元や爪のまわりに慢性的な炎症が起こるタイプや、爪が爪床から浮き上がる爪甲剥離に関連して起こるタイプも含めて考えられます。爪の根元が赤く腫れて爪の表面がでこぼこになる状態はカンジダ性慢性爪郭炎、爪の先から浮き上がって白く見える状態はカンジダが関係する爪甲剥離としてみられることがあります。
また、足の爪の白濁は多くが爪白癬ですが、手の爪ではときに爪カンジダ症のことがあります。そのため、同じ「爪が白くにごる」という症状でも、手と足では考え方が少し異なります。
このような症状はありませんか
・手の爪の一部が白くにごっている
・爪の先が浮いて白く見える
・爪の根元が赤く腫れている
・爪の表面がでこぼこしてきた
・水仕事のあとに悪化しやすい
・何本かの指に似た変化がある
・爪白癬の治療をしても良くならない
・爪まわりの炎症を繰り返している
これらは、爪カンジダ症やカンジダ性慢性爪郭炎、カンジダが関わる爪甲剥離でみられることがある症状です。
主な原因
爪カンジダ症の背景には、湿った環境と爪まわりのすき間が関係していることが多いです。日本皮膚科学会のQ&Aでは、爪甲の表面と後爪郭部の間に隙間ができ、そこにカンジダやその他の細菌が入り込んで起こると説明されています。カンジダは湿ったところを好むため、水仕事が多い方では治りにくくなりやすいとされています。
また、爪甲剥離があると、浮いた部分の下に湿気がこもりやすくなり、そこにカンジダが関わることがあります。接触皮膚炎や乾癬など、ほかの爪の病気が背景にあることもあり、単に「カビだから」と決めつけず、原因を見極めることが大切です。
爪白癬との違い
爪カンジダ症と爪白癬は、どちらも真菌による爪の病気ですが、原因となる真菌が異なります。 足の爪では多くが爪白癬ですが、手の爪では爪白癬のほかに爪カンジダ症が隠れていることがあります。
日本皮膚科学会のQ&Aでは、顕微鏡検査だけでは白癬菌とカンジダを見分けにくいことがあり、白くにごった部分を採って培養することで区別できると説明しています。治療薬の選び方にも関わるため、手の爪で治りにくい場合は、もう一度検査して見直すことが大切です。
ひょうそとの違い
爪の根元が赤く腫れる病気には、カンジダ性慢性爪郭炎のほかに、急性細菌性爪郭炎(ひょうそ)があります。日本皮膚科学会のQ&Aでは、爪の根元が赤く腫れて痛みが強い場合は、細菌感染による急性細菌性爪郭炎が考えられると説明しています。
つまり、じわじわ長く続く赤みやでこぼこはカンジダ、急に強く腫れて強い痛みや化膿を伴う場合は細菌感染、というように見分けることがあります。自己判断が難しいときは、早めの確認が安心です。
皮膚科で行う検査
爪カンジダ症が疑われるときは、まず爪や爪のまわりの状態を確認し、必要に応じて顕微鏡検査や培養検査を行います。日本皮膚科学会のQ&Aでは、白濁した部分を採って培養すれば、カンジダかどうかを区別することが可能と説明しています。
また、爪甲剥離がある場合は、浮いている部分の爪を切除し、爪床の角質を採って検査します。そこでカンジダが認められれば、抗真菌薬の外用または内服を検討します。
皮膚科で行う治療
治療では、まず湿った環境を減らすことが大切です。日本皮膚科学会のQ&Aでも、水仕事のあとに手を乾燥させることが重要とされています。爪の根元の炎症がある場合は、後爪郭部から爪甲表面にかけて抗カンジダ薬の外用を行います。
爪カンジダ症そのものや、治りにくい場合には、内服抗真菌薬が用いられます。日本皮膚科学会のQ&Aでは、爪カンジダ症に対してイトラコナゾールが使われ、治療期間は6か月以上、1年程度かかることもあると説明されています。
日常生活で気をつけたいこと
ご家庭では、水仕事のあとに指先をよく乾かすことがとても大切です。湿った状態が続くと、カンジダが増えやすくなり、治りにくくなります。
また、爪が浮いている部分や白くにごった部分を自己判断でいじりすぎると、悪化したり、細菌感染が重なったりすることがあります。特に、赤みや腫れが続く場合、白濁が広がる場合、治療しても改善しない場合は、早めに皮膚科で確認することが大切です。
このようなときはご相談ください
・手の爪の白いにごりが続いている
・爪の根元が赤く腫れている
・爪が浮いてきた
・爪の表面がでこぼこしてきた
・水仕事が多く、なかなか治らない
・爪白癬の治療をしても改善しない
・何本もの指に症状がある
・痛みや化膿もある
特に、手の爪で白濁があり、爪白癬として治療しても良くならない場合は、爪カンジダ症の可能性も考えて再評価することが大切です。強い痛みや化膿がある場合は、細菌感染も考える必要があります。
よくあるご質問
- 爪カンジダ症と爪白癬は同じですか
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同じではありません。どちらも真菌による爪の病気ですが、原因となる真菌が異なります。足の爪では多くが爪白癬ですが、手の爪では爪カンジダ症のこともあります。
- 手の爪に多いのですか
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はい。日本皮膚科学会のQ&Aでは、足の爪の白濁はほとんどが爪白癬である一方、手の爪では爪カンジダ症のことがあると説明されています。
- どのくらいで治りますか
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状態によりますが、日本皮膚科学会のQ&Aでは、カンジダ性慢性爪郭炎では6か月くらい、爪カンジダ症では6か月以上から1年程度かかることがあるとされています。
- テルビナフィンで治らないことはありますか
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あります。日本皮膚科学会のQ&Aでは、手の爪の真菌症でテルビナフィンで改善しない場合、爪カンジダ症も考える必要があると説明されています。
堺市で爪カンジダ症のご相談は皮ふ科眼科くめクリニックへ
皮ふ科眼科くめクリニックは、堺市の皮膚科・美容皮膚科として、地域に根差した診療を行っています。皮膚科専門医が、爪カンジダ症による白いにごり、爪の浮き、爪まわりの赤みや腫れを丁寧に確認し、爪白癬や細菌性の爪郭炎との違いも含めてご案内します。
最新の医療から往診、土曜日の午後・日曜日の診療と地域に根差した医療を行っています。
手の爪の白濁、爪の変形、爪まわりの赤みや腫れでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。