強いかゆみが続き、眠れない、集中できない、日常生活に支障が出ている方へ。
ミチーガは、アトピー性皮膚炎に伴うかゆみや結節性痒疹に使われる注射のお薬です。かゆみを引き起こす働きに関わる経路を抑えることで、症状の改善を目指します。
堺市の皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が在籍し、最新の医療から往診まで地域に根差した医療を20年以上続けています。
また、ミチーガは当院で治験に関わった薬剤でもあります。診察では、現在の症状やこれまでの治療経過を確認しながら、適応があるかを丁寧に判断します。
ミチーガはどのようなお薬ですか
ミチーガは、ネモリズマブを有効成分とする注射薬です。
IL-31受容体Aという、かゆみに関わる経路を標的とすることで、つらいそう痒を抑えることが期待できます。
ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬、抗ヒスタミン薬などとは異なる仕組みで働くため、既存治療だけではかゆみを十分に抑えられない場合の治療選択肢になります。
ミチーガの適応
ミチーガの適応は、次のとおりです。
- 既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎に伴うそう痒
- 既存治療で効果不十分な結節性痒疹
アトピー性皮膚炎に伴うかゆみで使う場合
ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬などの抗炎症外用薬、抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬による適切な治療を一定期間行っても、かゆみを十分に抑えられない場合に検討されます。
ミチーガはかゆみを改善するためのお薬なので、かゆみが軽くなっても、アトピー性皮膚炎そのものに対する治療は継続することが大切です。原則として、病変の状態に応じて抗炎症外用薬を併用し、保湿外用薬も続けます。
結節性痒疹で使う場合
ステロイド外用薬などによる適切な治療を一定期間行っても、かゆみを伴う結節が多発し、複数の部位に及ぶ場合に検討されます。
当院とミチーガ
当院は、ミチーガの治験に関わった経験があります。
そのため、治療の流れや注意点、副作用への配慮も含めて、患者さん一人ひとりの状態に合わせたご相談を大切にしています。
ただし、すべての方にこの治療が最適というわけではありません。
診察では、症状の程度、これまでの治療、感染症の有無、長期のステロイド内服治療の状況、妊娠の可能性、授乳中かどうかなどを確認しながら、総合的に判断します。
ミチーガの適応年齢
ミチーガは、疾患と製剤によって対象年齢が異なります。
アトピー性皮膚炎に伴うそう痒の適応年齢
- 6歳以上13歳未満の小児:30mgバイアルを使用します
- 成人および13歳以上の小児:60mgシリンジを使用します
一方で、6歳未満の患者さんを対象とした臨床試験は実施されていません。
結節性痒疹の適応年齢
- 成人および13歳以上の小児が対象です
一方で、13歳未満の患者さんを対象とした臨床試験は実施されていません。
ミチーガの用法用量
アトピー性皮膚炎に伴うそう痒の場合
6歳以上13歳未満の小児
通常、1回30mgを4週間の間隔で皮下投与します。
成人および13歳以上の小児
通常、1回60mgを4週間の間隔で皮下投与します。
結節性痒疹の場合
通常、成人および13歳以上の小児に初回60mgを皮下投与し、その後は1回30mgを4週間の間隔で皮下投与します。
用法用量のまとめ
| 適応 | 対象 | 用法用量 |
|---|---|---|
| アトピー性皮膚炎に伴うそう痒 | 6歳以上13歳未満の小児 | 30mgを4週間ごと |
| アトピー性皮膚炎に伴うそう痒 | 成人・13歳以上の小児 | 60mgを4週間ごと |
| 結節性痒疹 | 成人・13歳以上の小児 | 初回60mg、その後30mgを4週間ごと |
自己注射について
60mgシリンジでは、医師が適切と判断した場合に、十分な説明と訓練を受けたうえで自己注射が適用されることがあります。
自己注射を始める前には、医師や看護師から、注射の方法、副作用が疑われるときの対処法、使用済み注射器の廃棄方法などについて十分な説明を受けます。
使用前に確認していること
ミチーガは、診察のうえで適応を慎重に判断するお薬です。
当院では、主に次のような点を確認しています。
- かゆみの強さや続いている期間
- アトピー性皮膚炎や結節性痒疹の重症度
- これまでの外用治療や内服治療の内容
- 感染症の有無
- 長期のステロイド内服治療の状況
- 妊娠中または妊娠の可能性
- 授乳中かどうか
- ほかの医療機関で使っている薬
- 自己注射が可能かどうか
使用中に気をつけること
ミチーガを使っている間は、次のような点に注意が必要です。
- 生ワクチンを接種する場合は、医師に相談が必要です
- 長期に経口ステロイドを使っている方は、自己判断で急に中止しません
- アトピー性皮膚炎に伴うそう痒では、かゆみが改善してもアトピー性皮膚炎の治療を続けます
- 皮膚症状が悪化した場合は、継続するかどうか慎重に判断します
- 他院を受診する際は、ミチーガを使用中であることを伝えてください
妊娠・授乳について
妊婦さん、または妊娠している可能性がある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与します。
授乳中の方は、治療上の有益性と母乳栄養の有益性を考慮して、授乳の継続または中止を検討します。
妊娠中や授乳中の方は、受診時に必ずご相談ください。
副作用について
ミチーガでは、重篤な感染症、重篤な過敏症、類天疱瘡に注意が必要です。
比較的みられる副作用としては、次のようなものがあります。
- 皮膚感染症
- 注射部位反応
- 湿疹、紅斑、皮膚炎
- 結膜炎
- 頭痛
- 下痢、腹痛
- 好酸球増加
- 血清TARC上昇
- 末梢性浮腫
- 倦怠感
早めに相談したい症状
次のような症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
- 発熱、寒気、強いだるさ
- 咳、息苦しさ
- 顔や口のまわりの腫れ
- 強いじんましん
- 水疱、びらん
- 注射後の強い体調不良
このような方はご相談ください
- アトピー性皮膚炎のかゆみがなかなか改善しない方
- 結節性痒疹で強いかゆみが続いている方
- かゆみで眠れない、生活に支障がある方
- 注射による治療を検討したい方
- ミチーガが自分やお子さんに合うか知りたい方
よくあるご質問
- ミチーガは何歳から使えますか
-
病気によって異なります。
アトピー性皮膚炎に伴うそう痒では6歳以上、結節性痒疹では13歳以上が対象です。 - ミチーガはアトピー性皮膚炎そのものを治す薬ですか
-
ミチーガは、主にかゆみを改善するためのお薬です。
かゆみが良くなっても、アトピー性皮膚炎に対する外用治療や保湿は継続することが大切です。 - どのくらいの間隔で注射しますか
-
通常は4週間ごとです。
ただし、結節性痒疹では初回のみ60mgで開始し、その後は30mgを4週間ごとに投与します。 - 自己注射はできますか
-
60mgシリンジでは、医師が適切と判断した場合に自己注射が適用されることがあります。
開始前には十分な説明と訓練が必要です。 - 生ワクチンは受けられますか
-
生ワクチンを受ける場合は、医師に相談が必要です。
自己判断で接種しないようにします。 - 妊娠中でも使えますか
-
妊娠中、または妊娠している可能性がある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与します。
受診時に必ずご相談ください。
ワイキャンスが適しているかどうかは、年齢だけでなく、みずいぼの数、部位、皮膚の状態、既往歴、妊娠や授乳の状況などを確認して判断します。
堺市でワイキャンスについて相談できる皮膚科をお探しの方は、皮ふ科眼科くめクリニックへご相談ください。
皮膚科専門医が、患者さん一人ひとりの症状に合わせて治療の選択肢を丁寧にご説明します。