医療ダイエット  リベルサス・マンジャロによるダイエット

医療ダイエット

目次

リベルサス・マンジャロによる体重管理

食事や運動に取り組んでいても、空腹感が強い、間食をやめられない、食事量を抑えにくいなどの理由から、体重管理が難しいことがあります。

医療ダイエットは、医師が体重、BMI、既往歴、服用中の薬、血液検査結果などを確認し、必要に応じて薬を使用しながら体重管理を行う治療です。

当院では、内服薬のリベルサスと、週1回注射するマンジャロを取り扱っています。

ただし、薬を使用するだけで体重が必ず減るわけではありません。十分な栄養を確保しながら、食事内容、運動、睡眠などの生活習慣を整えることが大切です。


重要:国内での承認状況について

リベルサスは、日本国内では「2型糖尿病」の治療薬として承認されている経口GLP-1受容体作動薬です。マンジャロも、日本国内では「2型糖尿病」の治療薬として承認されているGIP/GLP-1受容体作動薬です。いずれも、美容・痩身・ダイエットを目的とした使用については承認されていません。

当院の医療ダイエットにおける処方は、国内承認薬を承認された効能・効果とは異なる目的で使用する適応外使用となり、自由診療です。厚生労働省の医療広告Q&Aでは、適応外使用について、広告上は未承認医薬品等と同様の情報提供が必要とされています。

なお、国内には肥満症治療薬として、セマグルチド製剤の「ウゴービ」およびチルゼパチド製剤の「ゼップバウンド」が承認されていますが、使用できる患者さんにはBMIや肥満に関連する健康障害などの条件が定められています。ゼップバウンドの患者向け資材でも、美容・痩身・ダイエット目的では使用しないよう明記されています。


医療ダイエットとは

医療ダイエットでは、医師の診察のもとで、食欲や食事量、体重の変化、副作用などを確認しながら治療を進めます。

薬を使用する目的は、過度な食事制限を行うことではなく、空腹感や食事量を調整しやすい状態をつくり、無理のない体重管理を支援することです。

次のような方は、一度ご相談ください。

  • 食事や運動に取り組んでも体重が減りにくい
  • 空腹感が強く、食べる量を抑えにくい
  • 間食や夜食をやめにくい
  • リバウンドを繰り返している
  • 自己流ではなく、医師の管理下で減量したい
  • 飲み薬と注射薬のどちらが合うか相談したい

医学的に減量の必要性が乏しい方や、健康を損なうほどの減量を希望される方には、処方を行わない場合があります。


リベルサスとは

リベルサスは、有効成分としてセマグルチドを含む、1日1回服用する経口GLP-1受容体作動薬です。

GLP-1受容体に作用し、血糖値に応じたインスリン分泌を促すほか、胃から食物が送り出される速度を遅くする作用があります。その結果、満腹感が続きやすくなり、食事量が減る方がいます。

日本国内では、3mg、7mg、14mgの3規格があります。承認された2型糖尿病の用法では、1日1回3mgから開始し、4週間以上服用した後に7mgへ増量します。7mgを4週間以上服用しても効果が不十分な場合は、14mgへ増量できるとされています。

医療ダイエットで使用する場合の用量は、体重、健康状態、副作用などを確認して医師が判断します。自己判断による増量や、複数錠をまとめて服用することはできません。


リベルサスの正しい飲み方

リベルサスは、飲み方によって薬の吸収量が大きく変わるため、決められた方法を守る必要があります。

1日の最初の飲食前に、空腹の状態で服用します。水の量は約120mL以下とし、服用後少なくとも30分間は、食事、飲み物、ほかの内服薬を避けます。

錠剤を割る、砕く、かみ砕くことはできません。服用を忘れた場合は、その日は服用せず、翌日から通常どおり服用します。

服用方法のまとめ

項目内容
服用回数1日1回
服用する時間起床後など、その日の最初の飲食前
水の量約120mL以下
服用後30分以上、飲食・ほかの内服薬を避ける
飲み忘れその日は服用せず、翌日から再開
保管PTPシートに入れた状態で室温保存

リベルサスが適している可能性がある方

  • 注射より飲み薬を希望する方
  • 毎朝の服用方法を守れる方
  • 食事を始める前に30分以上空けられる方
  • 冷蔵保管が必要な薬を避けたい方
  • まずは内服薬から相談したい方

朝に多くの薬を服用している方や、生活時間が不規則な方、胃の手術を受けたことがある方などは、リベルサスが適さない場合があります。


リベルサスの主な副作用

比較的起こりやすい副作用として、次のような胃腸症状があります。

  • 吐き気
  • 下痢
  • 便秘
  • 嘔吐
  • 腹痛、腹部不快感
  • お腹の張り
  • 消化不良
  • 食欲低下
  • 胸やけ
  • 頭痛、めまい
  • 疲労感

重大な副作用として、低血糖、急性膵炎、胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸、腸閉塞を含むイレウスなどが記載されています。下痢や嘔吐が続くと、脱水から急性腎障害に至る可能性もあります。

特に、嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛、高度な便秘、腹部膨満、繰り返す嘔吐などがある場合は、服用を中止して速やかに医療機関を受診してください。


マンジャロとは

マンジャロは、有効成分としてチルゼパチドを含む、週1回の皮下注射薬です。

GLP-1受容体だけでなく、GIP受容体にも作用する「GIP/GLP-1受容体作動薬」です。血糖値に応じたインスリン分泌を促し、胃内容物の排出速度を遅くする作用などがあります。食欲や食事量が減り、体重減少がみられることがあります。

日本国内では、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mgがあります。承認された2型糖尿病の用法では、週1回2.5mgから開始し、4週間後に5mgへ増量します。その後、必要に応じて4週間以上の間隔で2.5mgずつ増量し、最大15mgまで使用できます。

医療ダイエットでの使用量は、副作用や体重の変化を確認しながら、医師が慎重に判断します。効果を早く得る目的で急に増量することはできません。


マンジャロの使用方法

マンジャロは、週1回、同じ曜日を目安に、腹部、大腿部または上腕部へ皮下注射します。

自己注射を行う場合は、医師またはスタッフから注射方法の説明を受け、正しく使用できることを確認したうえで開始します。

使用方法のまとめ

項目内容
使用回数週1回
投与方法皮下注射
主な投与部位腹部、大腿部、上腕部
開始量原則として少量から開始
増量副作用を確認しながら段階的に判断
通常の保管2~8℃で遮光して冷蔵保存
室温保存30℃以下で外箱に入れ、21日以内

マンジャロは凍結させてはいけません。室温で保存する場合の条件も定められているため、旅行や持ち運びの際は事前にご相談ください。


マンジャロが適している可能性がある方

  • 毎日の服用より週1回の注射を希望する方
  • リベルサスの服用方法を守ることが難しい方
  • 自己注射に抵抗が少ない方
  • 冷蔵保管や注射薬の管理ができる方
  • 医師の指示どおり定期的に通院できる方

注射薬であるため、針を刺すことに強い抵抗がある方や、冷蔵管理が難しい方には適さない場合があります。


マンジャロの主な副作用

比較的起こりやすい副作用として、次のような症状があります。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 便秘
  • 腹痛
  • 消化不良
  • 食欲低下
  • お腹の張り
  • 胸やけ
  • 注射部位の赤み、かゆみ、痛み、腫れ
  • 疲労感
  • めまい、血圧低下

重大な副作用として、低血糖、急性膵炎、胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸、アナフィラキシー、血管性浮腫、腸閉塞を含むイレウスなどが記載されています。下痢や嘔吐による脱水から、急性腎障害に至る可能性もあります。

嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛、強い腹部膨満、高度な便秘、呼吸困難、顔や唇の腫れなどがある場合は、使用を中止して速やかに医療機関を受診してください。


リベルサスとマンジャロの違い

項目リベルサスマンジャロ
有効成分セマグルチドチルゼパチド
薬の種類GLP-1受容体作動薬GIP/GLP-1受容体作動薬
投与方法飲み薬皮下注射
使用回数1日1回週1回
国内承認の適応2型糖尿病2型糖尿病
医療ダイエットでの使用適応外使用適応外使用
主な注意空腹時の服用方法を守る冷蔵保管・自己注射
主な副作用吐き気、下痢、便秘など吐き気、下痢、便秘、注射部位反応など
向いている可能性がある方注射を避けたい方毎日の服用を避けたい方

どちらの薬が適しているかは、体重減少作用の強さだけでは決められません。

服用中の薬、糖尿病の有無、胃腸の状態、膵炎や胆石症の既往、妊娠予定、生活時間、注射への抵抗感などを確認して判断します。


マンジャロとゼップバウンドの違い

マンジャロとゼップバウンドは、どちらも有効成分がチルゼパチドの注射薬ですが、国内で承認されている効能・効果が異なります。

マンジャロは2型糖尿病治療薬です。一方、ゼップバウンドは、一定の条件を満たす肥満症、またはBMIが27kg/m²以上の中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対して承認されています。

単に体重を減らしたいという理由だけで、ゼップバウンドの承認条件を満たすとは限りません。また、マンジャロとゼップバウンドを併用することはできません。


医療ダイエットを受けられない方・注意が必要な方

次に該当する方は、処方できない、または慎重な判断が必要です。

  • 妊娠中または妊娠している可能性がある方
  • 近く妊娠を予定している方
  • 授乳中の方
  • 1型糖尿病の方
  • 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡の方
  • 重い感染症がある方
  • 緊急手術が必要な方
  • 膵炎の既往がある方
  • 重い胃腸障害や胃不全麻痺がある方
  • 腸閉塞、腹部手術の既往がある方
  • 胆石症、胆嚢炎などがある方
  • 重い腎機能障害や脱水がある方
  • 摂食障害がある方
  • 極端に体重が少ない方
  • 医師が医学的に減量の必要性がないと判断した方

リベルサスは、妊娠を予定する少なくとも2か月前から中止する必要があります。マンジャロは、使用中および最終投与後1か月間の避妊について説明することが添付文書に記載されています。


手術や内視鏡検査を受ける方へ

リベルサスやマンジャロには、胃から食物が排出される速度を遅くする作用があります。

全身麻酔や深い鎮静を受ける際、事前の絶食を守っていても胃の中に食物が残り、誤嚥を起こした症例が報告されています。手術、胃カメラ、大腸カメラ、鎮静を伴う検査や処置を受ける場合は、使用していることを必ず担当医へお伝えください。

薬をいつから休むかは、手術や検査の内容によって異なります。自己判断で継続または中止せず、担当医の指示を受けてください。


当院の医療ダイエットの流れ

1.ご予約

美容診療の予約ページから、医療ダイエットの診察をご予約ください。

2.医師の診察

現在の体重、BMI、目標体重、既往歴、服用中の薬、アレルギー、過去のダイエット歴などを確認します。

3.検査

必要に応じて、血糖値、HbA1c、肝機能、腎機能、脂質、膵酵素などの血液検査を行います。

他院で受けた最近の検査結果をお持ちの場合は、ご持参ください。

4.薬の選択

リベルサスとマンジャロの違い、使用方法、副作用、費用をご説明し、適した薬を選択します。

診察の結果、薬による医療ダイエットをおすすめしない場合があります。

5.治療開始

少ない用量から開始し、吐き気、便秘、食事量、体重の変化などを確認します。

6.定期診察

体重だけでなく、筋肉量の低下、栄養不足、副作用、血液検査結果なども確認し、継続、増量、減量または中止を判断します。


治療期間と通院回数

項目目安
通院間隔[原則4週間ごと]
治療期間[3~6か月程度/患者さんの状態により継続]
血液検査[開始前および必要に応じて実施]
処方日数[原則28日分]

効果や副作用には個人差があります。一定期間使用しても十分な効果がない場合や、副作用が強い場合は、増量を続けるのではなく、治療方法の変更や中止を検討します。


医療ダイエットの料金

医療ダイエットは、健康保険が適用されない自由診療です。

マンジャロの使用済み針は、当院でご購入分のみお持ち頂ければ廃棄いたします。

診察・検査

※料金はすべて税込です。
※必要な用量は医師が判断します。
※ご希望の用量を指定して購入することはできません。ただし、アプリ予約のアンケートでご希望はお伺いします。
※診察の結果、処方しない場合があります。
※薬の処方後は、未使用の場合でも返品・返金できません。

よくあるご質問

どのくらい体重が減りますか?

体重の減り方には大きな個人差があります。

開始時の体重、食事内容、運動量、薬の用量、副作用、治療期間などによって異なるため、「1か月で何kg減る」などの保証はできません。

急激な体重減少は、筋肉量の低下、体力低下、栄養不足、脱水などにつながる可能性があります。当院では、体重だけでなく健康状態を確認しながら治療します。

リベルサスとマンジャロはどちらがよく痩せますか?

マンジャロの方が適している方もいれば、リベルサスの方が安全に継続しやすい方もいます。

単純に作用の強さだけで選ぶのではなく、持病、服用中の薬、胃腸症状、生活時間、注射への抵抗感、費用などを考慮して決定します。

リベルサスとマンジャロを一緒に使えますか?

併用できません。

GLP-1受容体へ作用する薬を複数使用すると、過量投与や副作用の増加につながる可能性があります。マンジャロは、ゼップバウンドなどほかのチルゼパチド製剤とも併用できません。

マンジャロの注射を忘れた場合はどうしますか?

次回の予定日まで72時間以上ある場合は、気づいた時点で注射し、その後は元の曜日に戻します。

次回まで72時間未満の場合は、その回は注射せず、次の予定日に注射します。判断に迷った場合は、ご自身で予定を変更せず当院へご相談ください。

吐き気がある場合はどうすればよいですか?

一度に食べる量を減らし、脂肪分の多い食事や大量の飲酒を避けてください。

水分も摂れない、繰り返し嘔吐する、尿が極端に少ない、強い腹痛がある場合は、服用・注射を中止して当院へご連絡ください。

便秘になった場合はどうすればよいですか?

水分摂取、食事内容、活動量を見直します。

強い腹痛、腹部膨満、嘔吐を伴う場合や、便もガスも出ない場合は、腸閉塞の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診してください。

お酒を飲んでもよいですか?

過度な飲酒は、脱水、低血糖、胃腸症状、膵炎などのリスクを高める可能性があります。

治療開始直後や増量後は、特に飲酒を控えてください。

薬を中止すると体重は戻りますか?

薬の中止後に空腹感や食事量が元に戻ると、体重が再び増加することがあります。

治療中から、薬だけに依存せず、食事、運動、睡眠など、継続できる生活習慣を身につけることが重要です。

糖尿病がある場合も自由診療ですか?

糖尿病の治療を目的とする場合は、美容目的の医療ダイエットとは診療内容が異なります。

糖尿病の方や、健康診断で血糖値・HbA1cの異常を指摘された方は、まず糖尿病の診断と治療についてご相談ください。

適応外使用について

リベルサス

リベルサスは、日本国内で2型糖尿病の治療薬として承認されていますが、肥満・美容・痩身・ダイエットを目的とした使用については承認されていません。当院で医療ダイエットに使用する場合は、承認された効能・効果とは異なる目的での適応外使用となります。

当院では、[国内の正規医薬品卸売業者]を通じて国内承認品を入手します。個人輸入品ではありません。

国内には、肥満症治療薬として同じセマグルチドを含む注射薬のウゴービが承認されていますが、リベルサスとは剤形、用量、承認された使用目的が異なり、ウゴービにも使用条件があります。

適応外使用ですので、医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。


マンジャロ

マンジャロは、日本国内で2型糖尿病の治療薬として承認されていますが、肥満・美容・痩身・ダイエットを目的とした使用については承認されていません。当院で医療ダイエットに使用する場合は、承認された効能・効果とは異なる目的での適応外使用となります。

当院では、[国内の正規医薬品卸売業者]を通じて国内承認品を入手します。個人輸入品ではありません。

国内には、マンジャロと同じチルゼパチドを含むゼップバウンドが、一定の条件を満たす肥満症などに対して承認されています。ただし、美容・痩身・ダイエット目的の使用は承認されていません。

適応外使用ですので、医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。


堺市で医療ダイエットをご検討の方へ

医療ダイエットは、薬を使えば簡単に痩せられる治療ではありません。

リベルサスやマンジャロには、食事量を調整しやすくなる可能性がある一方、吐き気、便秘、嘔吐などの胃腸症状や、膵炎、胆道系疾患、腸閉塞などの重大な副作用が起こる可能性があります。

くめクリニックでは、現在の体重や目標だけでなく、持病、服用中の薬、過去の病気、生活習慣などを確認し、薬による治療が適しているかを医師が判断します。

期待できる変化だけでなく、治療の限界、副作用、費用、適応外使用であることをご理解いただいたうえで治療を開始します。

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