マラセチア毛包炎は、皮膚にもともといるマラセチアという真菌(カビの一種)が毛穴で増え、炎症を起こしてできる皮膚疾患です。胸、背中、肩、首、額の生え際などに、同じような大きさの赤いぶつぶつや、小さな膿をもったぶつぶつがまとまって出やすく、かゆみを伴うことが少なくありません。
見た目がニキビに似ているため気づきにくい一方で、普通のニキビとして治療してもなかなか良くならないことがあります。特に、背中や胸のぶつぶつが続く、かゆみが強い、抗菌薬で改善しにくいといった場合は、マラセチア毛包炎も考えることが大切です。
皮ふ科眼科くめクリニックは、堺市の皮膚科・美容皮膚科を含むクリニックです。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が在籍し、皮膚科は土曜日午後・日曜日も受診でき、ご本人が移動しにくい場合は往診も相談できます。院内サイトでもマラセチア毛包炎が案内されています。
マラセチア毛包炎とは
マラセチアは皮膚の常在真菌で、ふだんは問題を起こさないことも多い菌です。ただ、汗や皮脂が多い状態、高温多湿、蒸れやすい環境などが重なると、毛穴の中で増えて炎症を起こし、マラセチア毛包炎として症状が出ることがあります。
このような症状はありませんか
胸や背中に細かい赤いぶつぶつが急に増えた、肩や首にも広がってきた、額の生え際にも出る、かゆみがある、見た目はニキビに似ているのに治りにくい。このようなときは、マラセチア毛包炎の可能性があります。発疹は一つひとつが似た形でそろって見えやすいのも特徴です。
ニキビとの違い
マラセチア毛包炎はニキビと違って、白ニキビや黒ニキビのような毛穴の詰まりが目立ちにくく、同じような大きさのぶつぶつがまとまって出やすい傾向があります。また、ニキビよりもかゆみを伴いやすく、上背部や胸に出やすい点も手がかりになります。
原因が細菌ではなく真菌なので、ニキビや細菌性毛包炎として抗菌薬を続けても改善しにくいことがあります。逆に、抗生物質の使用がきっかけで起こりやすくなることも知られています。
原因と悪化しやすい要因
マラセチア毛包炎は、皮脂の分泌が多い部位に出やすく、汗をかきやすい季節や高温多湿の環境で悪化しやすい病気です。油分の多いスキンケア用品や日焼け止め、蒸れやすい衣類、発汗の多い生活、免疫が落ちている状態なども関係するとされています。
皮膚科で行う診断
診断では、まず発疹の見え方や分布、かゆみの有無、これまでの治療経過を確認します。必要に応じて、丘疹や膿疱の内容物、皮膚の表面を顕微鏡で調べ、マラセチアの胞子が多く確認できれば診断の助けになります。ニキビ、細菌性毛包炎、ステロイドによるぶつぶつなど、似た病気との見分けも大切です。
マラセチア毛包炎の治療
治療の基本は、真菌に対する治療です。日本皮膚科学会系のガイドラインでは、内服の抗真菌薬に有効性の根拠があり、軽症では外用の抗真菌薬も有用とされています。症状の広がりや程度に応じて、塗り薬、洗浄剤、必要に応じて内服薬を使い分けます。
見た目がニキビに似ていても、治療の考え方は同じではありません。普通のニキビ治療でなかなか良くならない背中や胸のぶつぶつでは、原因を見直してマラセチア毛包炎として治療することが大切です。
日常生活で気をつけたいこと
汗をかいたあとはなるべく早く洗い流す、蒸れにくい衣類を選ぶ、油分の多いスキンケア用品を見直す、といった工夫が再発予防に役立ちます。高温多湿や蒸れをためこまないことが大切です。
よくあるご質問
- マラセチア毛包炎はニキビですか
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ニキビに似た見た目になりますが、原因は普通のニキビとは異なります。一般には「真菌性のニキビのようなぶつぶつ」と説明されることもありますが、実際には毛穴でマラセチアが増えて起こる毛包炎です。
- かゆみはありますか
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あります。マラセチア毛包炎では、赤いぶつぶつや小さな膿のあるぶつぶつに、かゆみを伴うことが少なくありません。ニキビよりも、かゆみが手がかりになることがあります。
- 再発しますか
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再発することがあります。治療で一度よくなっても、汗や蒸れ、高温多湿の環境などでまた出てくることがあるため、症状が落ち着いた後もスキンケアや生活習慣の見直しが大切です。
堺市でマラセチア毛包炎のご相談は皮ふ科眼科くめクリニックへ
皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が、ニキビなのか、細菌性毛包炎なのか、マラセチア毛包炎なのかを丁寧に見分け、状態に合わせてご案内します。土曜日午後・日曜日も皮膚科診療を行っており、順番・予約申請の導線も用意されています。堺市で、背中や胸のかゆいぶつぶつ、治りにくいニキビのような発疹でお困りの方はご相談ください。