LED(発光ダイオード)光治療は、青色光や赤色光などの光を使う、比較的低刺激な美容皮膚科治療です。LEDは病名ではなく治療法の名前で、肌に強いダメージを与えて削る治療ではなく、目的に応じた波長の光を照射して、ニキビ、赤み、施術後の肌ケア、肌質改善などに補助的に用いられることがある施術です。アメリカ皮膚科学会は、赤色光治療を非侵襲的な治療として位置づけ、ニキビやエイジングサインなどで標準治療に追加する補助的治療として使うことがあると案内しています。DermNetでも、低出力の光治療は通常LEDで行われ、非熱性で比較的安全、痛みが少ないと説明しています。
堺市の皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が、LED光治療が向いている状態なのか、他の治療と組み合わせたほうがよいのかを丁寧に見極めながらご相談します。LEDは「これだけで何でも治す治療」ではなく、肌の状態やお悩みに応じて位置づけることが大切です。ニキビでは、アメリカ皮膚科学会もレーザーや光治療だけで完全にきれいになることは少なく、他の治療と組み合わせることが多いと案内しています。
LED(発光ダイオード)光治療とは
LED光治療は、波長ごとに皮膚への届き方や期待される作用が異なるのが特徴です。DermNetでは、低出力光治療は通常LEDで行われ、390〜600nmの光はより浅い層、600〜1100nmの光はより深い層へ届くと説明しています。つまり、同じ「LED」でも、青色光と赤色光では目的が少し異なります。
また、医療機関で行うLED光治療と、家庭用のLEDマスクなどは同じではありません。アメリカ皮膚科学会は、皮膚科医が行う赤色光治療のほうが家庭用機器より強力であり、家庭用機器の多くはLEDを使っていて家庭向けには安全と考えられている一方、効果の出方は機器や使用法によって差があるとしています。
LED光治療で期待されること
青色LED
青色LEDは、主に炎症性ニキビに対して用いられることがあります。日本皮膚科学会の尋常性痤瘡治療ガイドラインでは、407〜420nmの青色光は、アクネ菌が産生するポルフィリンに作用して活性酸素を生じ、アクネ菌を減らすことで効果を発揮すると説明しています。軽症から中等症の炎症性皮疹で有効とする報告がある一方、日本皮膚科学会は本邦での検討が不十分で保険適用もないことから、一様には推奨していないとしています。
つまり、青色LEDはニキビに対する選択肢のひとつではありますが、すべてのニキビに第一選択としてすすめられる治療ではありません。診察のうえで、外用薬や内服薬、スキンケアとどう組み合わせるかを考えることが大切です。
赤色LED
赤色LEDは、赤み、炎症、施術後の肌ケア、肌質改善などを目的に補助的に使われることがあります。アメリカ皮膚科学会は、赤色光治療を赤色光または近赤外線を用いる非侵襲的治療とし、ニキビやエイジングサインなどで、外用薬、ケミカルピーリングなどに追加する補助的治療として紹介しています。
同学会は、赤色LEDについて、小じわ、ざらつき、赤み、くすみ、ハリ不足などで、研究によってはわずかから目に見える改善がみられることがある一方、機器や照射条件が研究ごとに異なり、最適な回数や効果の大きさはまだ十分にそろっていないとも説明しています。また、レーザー施術後に赤色光治療を追加した患者で、赤みや腫れが少なかったという報告も紹介しています。
青赤LEDの併用
青色光と赤色光を組み合わせる方法もあります。日本皮膚科学会ガイドラインでは、在宅用のポータブル照射器による青色光単独、赤色光併用、赤色光単独で、ニキビの皮疹数の有意な減少が報告されているとしています。DermNetでも、青赤の組み合わせは抗菌作用と抗炎症作用を別の深さで組み合わせる考え方で使われると説明しています。
こんなお悩みはありませんか
- ニキビがくり返しできやすい
- 赤みや炎症が気になる
- 刺激の強すぎる施術は不安
- 他の治療と組み合わせて肌を整えたい
- ケミカルピーリングやレーザー後の肌ケアも気になる
- 家庭用LEDではなく、医療機関で相談しながら受けたい
こうした方では、LED光治療が補助的な選択肢になることがあります。ただし、目的によって向き不向きがあり、ニキビ、赤み、肌質改善、施術後ケアのどれを優先するかで考え方は変わります。
LED光治療の特徴
LED光治療の大きな特徴は、比較的ダウンタイムが少なく、痛みが軽いことが多い点です。DermNetは、低出力光治療は比較的安全で不快感が少ないと説明しています。一方で、アメリカ皮膚科学会は、光治療やレーザー治療では赤みや腫れが起こることがあり、治療によってはヒリヒリ感や軽い灼熱感を感じることもあると案内しています。
また、LED光治療は1回だけで大きな変化を出す治療ではなく、複数回の施術で少しずつ整えていくことが多い施術です。アメリカ皮膚科学会は、ニキビに対するレーザーや光治療では、複数回のほうが1回より良い結果が出やすく、結果は最後の治療から数週間後により分かりやすくなると説明しています。維持のために追加照射が必要になることもあります。
LED光治療の注意点
LED光治療は比較的受けやすい施術ですが、誰にでもそのまま向くとは限りません。 アメリカ皮膚科学会は、ループスのような光に敏感になる病気がある方や、光線過敏を起こしやすい薬を使っている方では、赤色光治療が向かない場合があると案内しています。受診時には、内服薬や既往歴をきちんと伝えることが大切です。
また、目を守ることも重要です。アメリカ皮膚科学会は、機器の指示がある場合には適切なアイプロテクションを毎回使うよう勧めています。顔への照射では、快適さだけでなく安全性の面からも、施術中の目の保護が大切です。
LED光治療はこんな方に検討されます
LED光治療は、軽症から中等症の炎症性ニキビ、赤みが気になる肌、施術後の肌をできるだけ穏やかに整えたい方、刺激の少ない補助的治療を希望する方などで検討されることがあります。ニキビに対しては、日本皮膚科学会ガイドライン上、青色光療法は行ってもよいが一様には推奨しない位置づけです。つまり、標準治療の代わりというより、状態に応じて選択肢のひとつとして考える治療です。
赤色LEDについても、アメリカ皮膚科学会は標準治療に加える補助的治療として扱っており、しわや赤みなどで一定の改善が報告される一方、効果の大きさには個人差があり、研究条件も一定ではないとしています。過度な期待より、目的をはっきりさせて取り入れることが大切です。
当院のLED(発光ダイオード)治療
皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が、今ある肌悩みがLED光治療に向いているのか、他の治療を優先したほうがよいのかを丁寧に見極めながらご相談します。LED光治療は、刺激の強い施術が不安な方にも検討しやすい一方で、単独で完結する施術ではないことも少なくありません。だからこそ、肌の状態を見ながら、無理のない治療計画を立てることが大切です。
最新の医療から往診まで、地域に根差した医療を20年以上続けてきたクリニックとして、一般皮膚科と美容皮膚科の両面から、LED光治療についても丁寧にご案内します。堺市でLED(発光ダイオード)治療を相談したい方は、皮ふ科眼科くめクリニックへご相談ください。
LED(発光ダイオード)のよくある質問
- LED光治療とは何ですか?
-
LED光治療は、青色光や赤色光などを用いる低刺激な光治療です。LEDは病名ではなく治療法の名前で、ニキビ、赤み、肌質改善、施術後ケアなどを目的に、補助的に用いられることがあります。DermNetは、低出力光治療は通常LEDで行われ、非熱性で比較的安全と説明しています。
- LED光治療は痛いですか?
-
多くは強い痛みを伴いにくい治療です。DermNetは、低出力光治療では不快感が少ないと説明しています。ただし、アメリカ皮膚科学会は、光治療全般で赤み、腫れ、ヒリヒリ感などが出ることがあると案内しています。
- LEDだけでニキビは治りますか?
-
LEDだけで完全にきれいになるとは限りません。 アメリカ皮膚科学会は、ニキビに対するレーザーや光治療でニキビが減ることはあっても、単独で完全に治ることはまれと案内しています。日本皮膚科学会も、青色光療法は選択肢にはなるものの、一様には推奨していません。
- 何回くらい受けることが多いですか?
-
1回で大きく変えるというより、複数回で少しずつ整えていくことが多いです。アメリカ皮膚科学会は、光治療は複数回のほうが結果が出やすく、最後の治療から数週間後により分かりやすくなるとしています。維持のための追加照射が必要になることもあります。
- 家庭用LEDマスクと医療機関のLEDは同じですか?
-
同じではありません。アメリカ皮膚科学会は、皮膚科医が行う赤色光治療のほうが家庭用より強力と案内しています。家庭用機器の多くもLEDですが、出力や使い方、期待できる結果には差があります。
- 光に弱い体質や薬があっても受けられますか?
-
事前相談が必要です。アメリカ皮膚科学会は、ループスなどの光過敏を起こしやすい病気や、光に敏感になる薬を使っている場合、赤色光治療が向かないことがあると案内しています。受診時には、薬や既往歴を必ずお伝えください。
- 目の保護は必要ですか?
-
はい。顔に光を当てる治療では、機器の指示に従って適切な保護具を使用することが大切です。アメリカ皮膚科学会も、必要な場合は毎回きちんとアイプロテクションを使うよう勧めています。