肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)は、手術、けが、やけどなどのあとにできた傷あとが、周囲より赤く、硬く、盛り上がってくる状態です。傷が治る最終段階で、コラーゲンなどの皮膚の成分が過剰につくられることで起こり、元の傷の範囲内にとどまるのが大きな特徴です。かゆみ、痛み、つっぱりを伴うこともあります。
皮ふ科眼科くめクリニックは、大阪府堺市の皮膚科・美容・眼科のクリニックです。院長は日本皮膚科学会認定皮膚科専門医で、土曜日午後・日曜日も診療しています。ご本人の移動が難しい場合は往診も相談可能で、最新の医療から往診まで地域に根差した医療を続けています。
肥厚性瘢痕とは
肥厚性瘢痕は、皮膚にできた傷が治っていく過程のうち、最後の再構築の段階がうまく進まず、真皮の成分が過剰につくられることで生じます。見た目には、赤みを帯びた盛り上がりとして見え、時間がたつと少しずつ落ち着くこともあります。日本皮膚科学会では、肥厚性瘢痕は治療などにより平らになっていくことが多い一方で、ケロイドは残りやすいと案内しています。
ケロイドとの違い
肥厚性瘢痕とケロイドはよく似ていますが、元の傷の範囲にとどまるものが肥厚性瘢痕、元の傷を越えて周囲へ広がるものがケロイドと考えると分かりやすいです。実際には連続する病変として、厳密に区別しにくい場合もありますが、診断の考え方としてこの違いはとても重要です。
このような症状はありませんか
傷あとが赤く盛り上がる、触ると硬い、かゆい、痛い、引きつれる、手術あとややけどあとがなかなか平らにならない。このような症状は、肥厚性瘢痕でよくみられます。特に、傷が閉じたあと数週間から数か月で盛り上がってくる場合は、肥厚性瘢痕を疑うきっかけになります。
原因と起こりやすいきっかけ
肥厚性瘢痕は、外傷、手術、やけどなどをきっかけに起こります。さらに、細菌感染、異物への反応、炎症性の皮膚疾患、傷の周囲にかかる強い力などが関係し、特に皮膚にかかる力は大きな要因とされています。傷そのものだけでなく、治る途中の刺激や引っぱられやすさも大切なポイントです。
皮膚科で行う診断
診断では、まず皮膚の見た目を詳しく観察し、傷ができたきっかけ、治ってきた経過、盛り上がり方などを確認します。多くは診察で判断しますが、典型的でない場合には、ほかの病気との区別のために皮膚の一部を採って顕微鏡で調べることがあります。
肥厚性瘢痕の治療
日本皮膚科学会の一般向け情報では、肥厚性瘢痕の治療では副腎皮質ステロイドが第一選択とされています。ぬり薬のほか、ステロイドを含む貼付剤、病変が強い場合の局所注射、内服薬のトラニラスト、圧迫療法、シリコン製の保護シートなどが使われます。状態によっては、レーザー治療や手術が検討されることもあります。
赤みが強い傷あとでは、レーザーが相談対象になることがあります。くめクリニックの案内でも、赤みのある傷跡、肥厚性瘢痕、ケロイドで、赤みや質感を少しずつ整える目的でVビームダイレーザーが相談されることがあると案内されています。
日常生活で気をつけたいこと
傷あとが残りやすい方では、早い段階から適切な治療を受けることが大切です。日本皮膚科学会では、圧迫療法は有用性が高く、専門医の指示のもとで適切に行うことが重要としています。また、やけどや新しい傷をできるだけ避けること、体質的に心配な方ではピアスなどを控えることも勧められています。
このようなときは早めにご相談ください
傷が治ったあとに赤く盛り上がってきた、かゆみや痛みが続く、つっぱって動かしにくい、手術あとが気になる、元の傷より広がってきたように見える。このような場合は、早めに皮膚科専門医へ相談することが勧められています。肥厚性瘢痕なのか、ケロイドなのか、ほかの病気ではないかを見極めることが大切です。
よくあるご質問
- 肥厚性瘢痕は自然に治りますか
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肥厚性瘢痕は、数年以内に徐々に目立たなくなることが多いとされています。ただし、かゆみや痛み、つっぱりが強い場合や、見た目が気になる場合は、早めに治療を始めたほうが改善しやすいことがあります。
- ケロイドと同じですか
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同じではありません。肥厚性瘢痕は元の傷の範囲にとどまるのに対し、ケロイドは元の傷を越えて広がります。似て見えることはありますが、治療の考え方や経過が異なるため、区別が大切です。
- 手術あとややけどあとでもできますか
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はい。外傷、手術、やけどは、いずれも肥厚性瘢痕のきっかけになります。傷そのものだけでなく、その後の炎症や皮膚にかかる力も関係します。
- 赤みが気になるときはレーザーもありますか
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はい。状態によってはレーザー治療が選択肢になることがあります。くめクリニックでは、赤みのある傷跡や肥厚性瘢痕で、Vビームダイレーザーが相談対象として案内されています。
堺市で肥厚性瘢痕のご相談は皮ふ科眼科くめクリニックへ
皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が、肥厚性瘢痕かどうか、ケロイドとの違い、赤みや盛り上がりの程度、治療の必要性を丁寧に確認し、状態に合わせてご案内します。土曜日午後・日曜日も診療しており、通院が難しい場合は往診も相談可能です。堺市で、手術あと、けがあと、やけどあとが赤く盛り上がって気になる方はご相談ください。