赤ニキビが増えてきた、くり返すニキビをしっかり治したい、塗り薬の使い分けが分からないという方へ。
デュアックは、**尋常性ざ瘡(ニキビ)**に使われる塗り薬です。炎症のあるニキビを改善しながら、毛穴づまりの悪化も抑えることが期待できます。
堺市の皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が在籍し、最新の医療から往診まで地域に根差した医療を20年以上続けています。
また、デュアックは当院で治験に関わった薬剤でもあります。診察では、現在の症状やこれまでの治療経過を確認しながら、患者さんに合った治療かどうかを丁寧に判断します。
デュアックはどのようなお薬ですか
デュアックは、クリンダマイシンと過酸化ベンゾイルを配合したニキビ治療薬です。
クリンダマイシンは、ニキビの原因菌の増殖を抑え、炎症を改善します。過酸化ベンゾイルは、抗菌作用、抗炎症作用、皮膚角質の剥離作用により、面皰(ニキビのもと)を減らし、ニキビの症状を改善します。
抗菌薬だけの塗り薬とは異なり、炎症のあるニキビと毛穴づまりの両方に働きかける点が特徴です。
デュアックの適応
デュアックの効能又は効果は、尋常性ざ瘡です。
ニキビには、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビなどさまざまな段階がありますが、デュアックは特に炎症を伴うニキビがある場合に治療の選択肢になります。
ただし、結節やのう腫がある場合には、他の適切な処置を行うこととされています。
当院とデュアック
当院は、デュアックの治験に関わった経験があります。
そのため、治療の流れや注意点、副作用への配慮も含めて、患者さん一人ひとりの状態に合わせたご相談を大切にしています。
ただし、すべての方にこの薬が最適というわけではありません。
診察では、ニキビの種類、広がり、炎症の程度、他の治療薬との組み合わせ、妊娠の可能性、授乳中かどうかなどを確認しながら、総合的に判断します。
デュアックの適応年齢
デュアックは、年齢で用法用量が分かれているお薬ではありません。
通常は、年齢にかかわらず1日1回外用します。
一方で、添付文書では、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施されていません。
そのため、ホームページでは、12歳以上を中心に案内しやすいお薬であり、12歳未満については十分な試験データがないとご説明するのが分かりやすいです。
デュアックの用法用量
基本の使い方
通常、1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布します。
用法用量のまとめ
| 内容 | 使い方 |
|---|---|
| 使用回数 | 1日1回 |
| 使用するタイミング | 洗顔後 |
| 使用する部位 | ニキビがある部分 |
塗る量の目安
メーカーの案内では、顔全体で約0.6gが目安です。
1FTU(約0.3g)で顔の半分に塗ることができます。
効果の見直し時期
12週間で効果が認められない場合は使用を中止します。
また、炎症性皮疹が消失した場合は、他の適切な維持治療を検討します。
なお、12週間を超えて塗布する際は、その必要性を慎重に判断します。
デュアックの塗り方
基本の塗り方
- 洗顔後、やさしく水分を拭き取ってから使います
- 外用としてのみ使用します
- こすらず、やさしく塗ります
- 塗り終わったら手を洗います
塗るときの注意
- 口、眼、口唇、その他の粘膜には塗らないようにします
- 傷や刺激のある皮膚には塗らないようにします
- これらの部位に付いた場合は、水で洗い流します
- 他のニキビ治療外用剤と併用する場合は、刺激感が強くなることがあります
- 過度に塗っても効果が高まるわけではなく、皮膚刺激が強くなるおそれがあります
デュアック使用中に注意したいこと
しげき症状について
デュアックでは、乾燥、皮むけ、赤み、刺激感、かゆみなどの皮膚刺激症状が起こることがあります。
紅斑や腫れが顔全体や首まで広がったり、水ぶくれやびらんが出たりして重くなることもあります。
症状が強い場合は、無理に使い続けず、早めにご相談ください。
紫外線対策について
使用中は、日光への曝露をできるだけ少なくし、日焼けランプや紫外線療法は避けることが大切です。
衣類や髪への付着について
デュアックに含まれる過酸化ベンゾイルには、毛髪や着色・染色された布製品を退色させるおそれがあります。
髪の毛、衣類、タオル、寝具、家具、絨毯などに付着しないよう注意が必要です。
塗り忘れた場合
気が付いた時に、洗顔後、水分を拭き取ってから適量を塗布します。
ただし、必要以上に重ね塗りはしないようにします。
使用前に確認していること
次のような場合は、受診時に必ずご相談ください。
- 過去にデュアックの成分やリンコマイシン系抗生物質でアレルギー症状が出たことがある方
- 過去に抗生物質を使って下痢や大腸炎を起こしたことがある方
- アトピー性体質の方
- 妊娠中、または妊娠している可能性がある方
- 授乳中の方
- 他のニキビ治療薬を使っている方
併用に注意が必要なお薬
次のようなお薬を使っている場合は、受診時に必ずご相談ください。
- エリスロマイシン含有製剤
- 末梢性筋弛緩剤
- 外用スルホンアミド製剤
外用スルホンアミド製剤を同じ部位に重ねて塗ると、皮膚や顔の毛が一時的に黄色や橙色に変色することがあります。
妊娠・授乳について
妊婦さん、または妊娠している可能性がある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用します。
授乳中の方は、治療上の有益性と母乳栄養の有益性を考慮して、授乳の継続または中止を検討します。
授乳中の方では、患者向けの案内で授乳を避けるよう説明されることがあります。妊娠中や授乳中の方は、受診時に必ずご相談ください。
保管方法について
デュアックは、2~8℃で保管します。
冷蔵保存が必要なお薬ですので、受け取ったあとは速やかに冷蔵庫で保管します。
開封後も、できるだけ早めに使い切ることが勧められています。
副作用について
デュアックでは、大腸炎に注意が必要です。
限局性腸炎、潰瘍性大腸炎、抗生物質関連大腸炎(偽膜性大腸炎を含む)などがあらわれることがあります。
また、比較的みられる副作用としては、次のようなものがあります。
- 乾燥
- 皮膚炎(接触皮膚炎、湿疹を含む)
- 皮膚剥脱
- 赤み
- 適用部位反応(痛み、皮膚刺激、発赤、変色を含む)
- かゆみ
- 灼熱感
- 蕁麻疹
- にきび悪化
- 光線過敏性反応
- 毛嚢炎
- 腫れ
- 水ぶくれ
- びらん
- 下痢
- 腹痛
早めに相談したい症状
次のような症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
- 強い赤み、ヒリヒリ感、腫れ
- 顔全体や首まで広がる赤み
- 水ぶくれ、びらん
- 発熱
- 下痢
- 血便
- 腹痛
- 吐き気
このような方はご相談ください
- 赤ニキビがなかなか改善しない方
- 炎症のあるニキビをしっかり治したい方
- ニキビの塗り薬の使い分けについて相談したい方
- 維持治療へどう切り替えるか知りたい方
- デュアックが自分やお子さんに合うか知りたい方
よくあるご質問
- デュアックは何歳から使えますか
-
デュアックは、年齢で用法用量が分かれているお薬ではありません。
ただし、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施されていません。 - 1日何回塗りますか
-
通常は1日1回です。
洗顔後に使います。 - どのくらい続けますか
-
12週間で効果が見られない場合は中止し、炎症性皮疹が消失した場合は他の維持治療を検討します。
- たくさん塗ったほうが効きますか
-
いいえ。
過度に塗っても上乗せ効果は期待されず、皮膚刺激が強くなるおそれがあります。 - 日焼けしても大丈夫ですか
-
使用中は、日光への曝露をできるだけ少なくし、日焼けランプや紫外線療法は避けてください。
- 服や髪に付いても大丈夫ですか
-
過酸化ベンゾイルにより、毛髪や着色された布製品が退色することがあります。
付着しないように注意が必要です。