脇汗が多く、汗じみやにおい、衣類の色移り、日常生活の困りごとでお悩みの方へ。
ラピフォートワイプは、**原発性腋窩多汗症(脇の下の多汗症)**に使われるワイプ型の塗り薬です。脇の下に使うことで、発汗を抑えることが期待できます
堺市の皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が在籍し、最新の医療から往診まで地域に根差した医療を20年以上続けています。
また、ラピフォートワイプは当院で治験に関わった薬剤でもあります。診察では、汗の量や困りごとの程度、これまでの治療経過を確認しながら、適応があるかを丁寧に判断します。
ラピフォートワイプはどのようなお薬ですか
ラピフォートワイプは、脇の下に使う外用薬です。
汗を出す働きに関わる受容体に作用し、脇の下の発汗を抑えることで、多汗症の症状改善を目指します。
いわゆる汗ふきシートではなく、治療のために使う医療用のお薬です。
毎日1回、脇の下に使い切りで使用します。
ラピフォートワイプの適応
ラピフォートワイプの効能又は効果は、原発性腋窩多汗症です。
原発性腋窩多汗症とは、脇の下に汗が多く、日常生活に支障が出る状態をいいます。
暑さや運動だけでは説明しにくいほど汗が多い、汗じみが気になる、仕事や学校生活に支障があるといった場合にご相談いただくことがあります。
当院とラピフォートワイプ
当院は、ラピフォートワイプの治験に関わった経験があります。
そのため、治療の流れや注意点、副作用への配慮も含めて、患者さん一人ひとりの状態に合わせたご相談を大切にしています。
ただし、すべての方にこの治療が最適というわけではありません。
診察では、汗の症状の程度、脇の下の皮膚の状態、既往歴、妊娠の可能性、授乳中かどうかなどを確認しながら、総合的に判断します。
ラピフォートワイプの適応年齢
ラピフォートワイプは、成人にも小児にも使用されることがあるお薬です。
一方で、添付文書では、9歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施されていません。
また、患者さん向け資材でも、お子さんが使用する場合は保護者の指導のもとで使用するよう案内されています。
そのため、ホームページでは、小児にも使用されるが、9歳未満については十分な試験データがないという形でご案内するのが分かりやすいです。
ラピフォートワイプの用法用量
基本の使い方
通常、1日1回、1包に入っている不織布1枚を使って、両脇に塗布します。
用法用量のまとめ
| 内容 | 使い方 |
|---|---|
| 使用回数 | 1日1回 |
| 1回量 | 1包に入っている不織布1枚 |
| 塗る部位 | 両脇(左右の脇に1回ずつ) |
使用するときのポイント
- 使用直前に開封します
- 清潔で乾いた脇の下に使用します
- 左右の脇に1回ずつ塗ります
- 脇以外の部位には使用しません
- 塗った部位をラップなどで密封しません
- 1回使い切りです
ラピフォートワイプはどのように使いますか
使用手順
- 脇の下をタオルなどで拭き、清潔で乾いた状態にします。
- 使用直前に1包を開封します。
- 不織布1枚で、片方の脇を1回塗ります。
- 同じ不織布でもう片方の脇を1回塗ります。
- 使用後は、他の人が触れないよう注意して廃棄します。
- 使用後は、直ちに手をよく洗います。
使い方の注意
- ごしごし強くこすらないようにします
- 汗ふきシートのように脇以外へ広く使わないでください
- 傷、湿疹、皮膚炎などがある部位への使用は避けます
- お薬がついた手で眼を触らないようにします
塗り忘れた場合
使い忘れた場合は、気がついたときに1枚を使って塗布します。
ただし、2回分を一度に使用してはいけません。
使用前に確認していること
次のような場合は、受診時に必ずご相談ください。
- 閉塞隅角緑内障がある方
- 前立腺肥大がある方
- 脇の下に傷、湿疹、皮膚炎がある方
- 妊娠中、または妊娠している可能性がある方
- 授乳中の方
- 過去にこの薬でアレルギー症状が出たことがある方
使用中に気をつけること
ラピフォートワイプには、抗コリン作用があります。
そのため、使用中は次のようなことに注意が必要です。
- まぶしさ、霧がかかったような見え方などが出ることがあります
- そのような症状がある間は、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に注意が必要です
- 発汗が抑えられるため、暑い場所や運動時には体温が上がりやすくなることがあります
- 熱中症を疑う症状がある場合は、涼しい場所へ移動し、身体を冷やすなどの対応が必要です
- 他の医療機関を受診する際や、市販薬を購入する際も、この薬を使用していることを伝えてください
妊娠・授乳について
妊婦さん、または妊娠している可能性がある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用します。
授乳中の方では、治療上の有益性と母乳栄養の有益性を考慮して、授乳の継続または中止を検討します。
妊娠中や授乳中の方は、必ず受診時にご相談ください。
副作用について
ラピフォートワイプでみられることがある副作用には、次のようなものがあります。
- まぶしさ
- 散瞳
- 霧がかかったような見え方
- ドライアイ
- 排尿しにくい
- 頻尿
- 口の渇き
- 接触皮膚炎
- 湿疹
- 皮膚炎
- 赤み
- 色素沈着
- かゆみ
- 代償性発汗
- めまい
- 倦怠感
異常を感じた場合は、自己判断で使い続けず、医師または薬剤師にご相談ください。
早めに相談したい症状
次のような症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
- 光がまぶしい
- 目がかすむ
- 尿が出にくい
- 尿の勢いが弱い
- 熱中症を疑う症状がある
- 脇以外にも強い皮膚症状が出た
眼に入ったときはどうすればよいですか
この薬が眼に入ると、まぶしさ、霧がかかったような見え方、刺激感などが出ることがあります。
そのため、眼に入らないよう注意し、万一入った場合は直ちによく水で洗い流してください。
このような方はご相談ください
- 脇汗が多く、日常生活に支障がある方
- 汗じみが気になって服選びに困る方
- 脇汗が気になって仕事や学校生活に支障がある方
- 塗り薬による脇汗治療を検討したい方
- ラピフォートワイプが自分やお子さんに合うか知りたい方
よくあるご質問
- ラピフォートワイプは何歳から使えますか
-
ラピフォートワイプは小児にも使用されることがあります。
ただし、9歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施されていません。 - 1日何回使いますか
-
通常は1日1回です。
1包に入っている不織布1枚を使って、両脇に塗ります。 - 脇以外にも使えますか
-
いいえ。脇以外の部位には使いません。
- 使ったあとに手を洗う必要はありますか
-
はい。使用後は、薬がついた手で眼を触らないよう、直ちに手をよく洗ってください。
- 眼に入ったらどうしたらよいですか
-
直ちによく水で洗い流してください。
まぶしさや見えにくさが続く場合は、早めにご相談ください。 - 暑い時期でも使えますか
-
使うことはありますが、発汗が抑えられるため、暑い場所や運動時には熱中症に注意が必要です。