堺市の皮膚科・美容皮膚科の皮ふ科眼科くめクリニックです。
当院には皮膚科専門医が在籍しており、最新の医療から往診、土曜日午後・日曜日の診療まで、地域に根差した医療を続けています。
**ヒュミラ(一般名:アダリムマブ)**は、炎症に関わるTNFαの働きを抑える生物学的製剤です。医薬品情報では、薬効分類名として「ヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤」と記載されています。
皮膚科領域では、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬のほか、化膿性汗腺炎、壊疽性膿皮症などで使用されることがあります。
ヒュミラとは
ヒュミラは、炎症を引き起こす物質の一つであるTNFに結合し、TNFが受容体へ作用するのを抑える薬です。添付文書情報では、アダリムマブはTNFに特異的に結合し、TNFの生物活性を中和すると説明されています。
乾癬では、免疫の働きが過剰になることで、皮膚の赤み、厚みのある皮疹、白いかさぶたのような鱗屑、かゆみ、爪の変化、関節の痛みなどが起こることがあります。
ヒュミラは、この過剰な炎症反応を抑えることで、皮膚症状や関節症状の改善を目指します。
ただし、乾癬や化膿性汗腺炎を完全に治して二度と出なくする薬ではありません。症状を長期的にコントロールし、日常生活の負担を減らすことを目的に使用します。
ヒュミラが検討される主な皮膚科疾患
ヒュミラは、皮膚科領域では主に次のような疾患で検討されます。
- 尋常性乾癬
- 乾癬性関節炎
- 膿疱性乾癬
- 化膿性汗腺炎
- 壊疽性膿皮症
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一方で、ヒュミラのページでは掌蹠膿疱症、乾癬性紅皮症は中心キーワードにしない方が安全です。ヒュミラの効能効果としては、尋常性乾癬・乾癬性関節炎・膿疱性乾癬が記載されています。
このような方はご相談ください
次のようなお悩みがある方は、ヒュミラを含む生物学的製剤の適応を確認する価値があります。
- 乾癬の赤み、厚み、鱗屑がなかなか改善しない
- 頭皮、肘、膝、すね、爪などの症状が続いている
- 皮疹が広範囲にあり、服装や人目が気になる
- 塗り薬だけでは十分に改善しない
- 紫外線療法や内服薬でも効果が不十分
- 関節の痛み、腫れ、朝のこわばりがある
- 乾癬性関節炎が心配
- 膿疱性乾癬と診断されたことがある
- わき、鼠径部、おしり、乳房の下などにしこり・膿・痛みを繰り返す
- 化膿性汗腺炎で生活に支障がある
- 壊疽性膿皮症の治療について相談したい
- 生物学的製剤について一度相談したい
乾癬に対するヒュミラ治療
ヒュミラは、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬に対して、既存治療で十分な効果が得られない場合に検討される生物学的製剤です。
添付文書情報では、尋常性乾癬・乾癬性関節炎・膿疱性乾癬について、少なくとも1種類の既存の全身療法、紫外線療法を含む治療で十分な効果が得られず、皮疹が体表面積の10%以上に及ぶ場合に投与すること、または難治性の皮疹・関節症状・膿疱を有する場合に投与することが記載されています。
乾癬の治療では、外用薬、紫外線療法、内服薬、生物学的製剤など、複数の選択肢があります。
ヒュミラが合うかどうかは、皮疹の範囲、重症度、関節症状の有無、これまでの治療歴、感染症リスク、費用面などを総合的に確認して判断します。
化膿性汗腺炎に対するヒュミラ治療
化膿性汗腺炎は、わき、鼠径部、おしり、乳房の下などに、痛みを伴うしこり、膿、瘻孔、瘢痕を繰り返すことがある慢性の炎症性疾患です。
ヒュミラは、化膿性汗腺炎にも適応があります。添付文書情報では、切開・排膿などの局所療法や、病変部に合併する感染症に対する抗菌薬投与が適用となる患者では、それらの治療を行っても臨床症状が残る場合に投与すること、また軽度の化膿性汗腺炎における有効性・安全性は確立していないことが記載されています。
化膿性汗腺炎は、早めに治療方針を整えることで、痛み、膿、瘢痕、日常生活への影響を減らせる可能性があります。繰り返す腫れや膿でお悩みの方はご相談ください。
壊疽性膿皮症に対するヒュミラ治療
壊疽性膿皮症は、皮膚に痛みを伴う潰瘍ができることがある炎症性疾患です。
治りにくい潰瘍、急に広がる皮膚のえぐれ、強い痛みがある場合には、感染症や血管炎など他の病気との区別も含めて、慎重な診断が必要です。
ヒュミラは、壊疽性膿皮症にも適応があります。日本皮膚科学会の使用手引きでも、アダリムマブは本邦皮膚科領域で乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、化膿性汗腺炎に保険適用を有し、その後、壊疽性膿皮症が適応症として追加承認されたことが示されています。
ヒュミラの投与スケジュール
ヒュミラの投与量や投与間隔は、病気によって異なります。
| 疾患 | 投与スケジュールの目安 |
|---|---|
| 尋常性乾癬・乾癬性関節炎・膿疱性乾癬 | 初回80mg、その後は2週に1回40mg。効果不十分な場合は1回80mgまで増量されることがあります。 |
| 化膿性汗腺炎 | 初回160mg、2週後80mg、その後は40mgを毎週1回、または80mgを2週に1回。 |
| 壊疽性膿皮症 | 初回160mg、2週後80mg、その後は40mgを毎週1回。 |
上記の用法・用量は添付文書情報に基づく目安です。実際の投与量や投与間隔は、病名、重症度、体調、検査結果、これまでの治療歴を確認したうえで医師が判断します。
効果判定の目安
ヒュミラは、1回注射してすぐに効果を判断する薬ではありません。
尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬では、通常、投与開始から16週以内に治療反応が得られるとされ、16週以内に治療反応が得られない場合は治療計画の継続を慎重に再考することが記載されています。壊疽性膿皮症では、通常26週以内に治療反応が得られるとされています。
当院では、皮膚症状、かゆみ、痛み、関節症状、膿の出やすさ、潰瘍の状態、日常生活への影響、副作用の有無などを確認しながら、治療継続の必要性を判断します。
治療前に確認すること
ヒュミラは免疫の働きに関係する薬のため、治療前の確認が重要です。
添付文書情報では、投与により結核、肺炎、敗血症を含む重篤な感染症、脱髄疾患の新たな発生または悪化などが報告されており、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に使用するとされています。
治療前には、必要に応じて以下を確認します。
- 現在の病気の重症度
- これまでの治療歴
- 感染症の有無
- 結核の既往や感染リスク
- B型肝炎ウイルス感染の有無
- 脱髄疾患の既往や家族歴
- 心不全の有無
- 間質性肺炎など呼吸器疾患の既往
- 妊娠・授乳の可能性
- 他の内服薬・注射薬
- 通院間隔や自己注射の可否
- 費用面の不安
投与前には、結核に関する問診、胸部X線検査、インターフェロンγ遊離試験またはツベルクリン反応検査などにより、結核感染の有無を確認することが記載されています。
注意すべき副作用
ヒュミラでは、感染症をはじめとした副作用に注意が必要です。
重大な副作用として、重篤な感染症、結核、ループス様症候群、脱髄疾患、重篤なアレルギー反応、重篤な血液障害、間質性肺炎、肝機能障害、自己免疫性肝炎などが記載されています。
治療中に次のような症状がある場合は、早めにご相談ください。
- 発熱が続く
- 咳が長引く
- 息苦しさがある
- 強いだるさがある
- 体重減少がある
- 皮膚に感染を疑う赤みや腫れがある
- 注射部位の赤みや腫れが強い
- しびれ、視力の変化、力が入りにくいなどの神経症状がある
- 黄疸、強い倦怠感、尿の色が濃いなど肝機能障害を疑う症状がある
- いつもと違う発疹が出た
副作用を過度に怖がる必要はありませんが、早めに気づいて対応することが大切です。
自己注射について
ヒュミラは、自己注射が検討されることがあります。
ただし、自己注射を行う場合は、医師が適応を慎重に判断し、注射方法、副作用が疑われる時の対応、保管方法、廃棄方法などを十分に理解したうえで行います。
自己注射を希望される場合も、まずは診察時にご相談ください。
ヒュミラと費用について
ヒュミラは保険診療で使用される薬ですが、生物学的製剤のため薬剤費が高額になることがあります。
自己負担額は、保険の負担割合、投与量、投与間隔、同じ月に受けた検査や診察内容、高額療養費制度の利用状況によって変わります。
高額療養費制度は、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が一定の上限額を超えた場合、その超えた額が支給される制度です。上限額は年齢や所得に応じて定められています。
費用が心配な方も、診察時にご相談ください。
当院での相談の流れ
1. 皮膚症状・関節症状を確認します
乾癬の場合は、皮疹の範囲、赤み、厚み、鱗屑、かゆみ、爪の変化、関節症状などを確認します。
化膿性汗腺炎の場合は、しこり、膿、痛み、瘻孔、瘢痕、再発の頻度を確認します。
壊疽性膿皮症の場合は、潰瘍の状態、痛み、広がるスピード、背景疾患などを確認します。
2. これまでの治療歴を確認します
外用薬、紫外線療法、内服薬、抗菌薬、切開排膿、過去の生物学的製剤の使用歴などを確認します。
3. ヒュミラの適応を確認します
ヒュミラが適しているかどうかは、病名、重症度、既往歴、感染症リスク、生活背景、費用面などを総合して判断します。
4. 必要な検査を行います
治療開始前には、血液検査、感染症の確認、結核に関する検査、胸部画像検査などを行います。
5. 治療開始後も定期的に確認します
治療開始後も、皮膚症状、副作用、感染症の有無、関節症状、生活への影響を確認しながら継続します。
ヒュミラを含む生物学的製剤について
乾癬や化膿性汗腺炎の治療には、外用薬、紫外線療法、内服薬、抗菌薬、処置、生物学的製剤など、さまざまな選択肢があります。
ヒュミラはその中の一つであり、すべての患者さんに最初から使用する薬ではありません。
日本皮膚科学会では、乾癬治療薬として認可された分子標的薬について、使用希望施設の審査・承認に関する仕組みを示しており、対象薬剤の中にアダリムマブ、製品名ヒュミラが含まれています。
当院での導入・継続・自己注射の可否については、診察時にご相談ください。
皮ふ科眼科くめクリニックにご相談ください
乾癬、化膿性汗腺炎、壊疽性膿皮症は、長く付き合うことが多い病気です。
「塗り薬を続けているけれど良くならない」「皮疹が広がってつらい」「関節の痛みが気になる」「わきや鼠径部のしこり・膿を繰り返す」「潰瘍が治りにくい」という方は、治療を見直すことで症状のコントロールがしやすくなる場合があります。
皮ふ科眼科くめクリニックでは、外用薬、紫外線療法、内服薬、処置、生物学的製剤を含め、患者さんの状態に合わせて治療を検討します。
ヒュミラによる治療について相談したい方は、受診時にお申し出ください。
よくある質問
- ヒュミラはどのような薬ですか?
-
ヒュミラは、一般名をアダリムマブといいます。炎症に関係するTNFαの働きを抑える生物学的製剤です。
- ヒュミラは乾癬なら誰でも使えますか?
-
いいえ。すべての乾癬の方に使う薬ではありません。既存治療で十分な効果が得られない場合、皮疹が広範囲に及ぶ場合、難治性の皮疹、関節症状、膿疱がある場合などに、医師が適応を確認して検討します。
- 乾癬性関節炎にも使われますか?
-
はい。ヒュミラは乾癬性関節炎にも適応があります。関節の痛み、腫れ、朝のこわばりがある場合は、皮膚症状とあわせてご相談ください。
- 膿疱性乾癬にも使われますか?
-
はい。ヒュミラは、既存治療で効果不十分な膿疱性乾癬にも適応があります。重症度や全身状態を確認したうえで治療を検討します。
- 化膿性汗腺炎にも使えますか?
-
はい。ヒュミラは化膿性汗腺炎にも適応があります。切開排膿や抗菌薬などの治療を行っても症状が残る場合に検討されることがあります
- 壊疽性膿皮症にも使えますか?
-
はい。ヒュミラは壊疽性膿皮症にも適応があります。治りにくい潰瘍や強い痛みがある場合は、他の病気との鑑別も含めて慎重に診察します。
- 投与間隔はどのくらいですか?
-
病気によって異なります。乾癬では初回80mg、その後は2週に1回40mgが基本です。化膿性汗腺炎や壊疽性膿皮症では初回量や維持量が異なります。
- 副作用はありますか?
-
あります。感染症、結核、アレルギー反応、脱髄疾患、血液障害、間質性肺炎、肝機能障害などに注意が必要です。発熱、咳、息苦しさ、強いだるさ、いつもと違う症状がある場合は早めにご相談ください。
- 治療前に検査は必要ですか?
-
はい。感染症や結核の確認が必要です。必要に応じて血液検査、胸部X線検査、結核に関する検査などを行います。
- 自己注射はできますか?
-
自己注射が可能かどうかは、医師が慎重に判断します。十分な説明と練習を行い、患者さんが安全に投与できることを確認したうえで検討します。
- 費用が心配です。
-
ヒュミラは保険診療で使用される薬ですが、生物学的製剤のため費用が高額になることがあります。高額療養費制度を利用できる場合もありますので、診察時にご相談ください。