陥入爪は、爪の端が皮膚に食い込み、皮膚を傷つけて炎症を起こした状態です。赤み、腫れ、強い痛みを伴うことが多く、足の**第1趾(足の親指)**に起こりやすいのが特徴です。爪が皮膚に食い込むことで、じゅくじゅくしたり、出血しやすい盛り上がりができたりすることもあります。
陥入爪は、ただ爪が曲がっているだけの状態とは少し違います。歩くたびに痛い、靴に当たるとつらい、赤く腫れてきた、何度も繰り返すといったときは、早めに状態を確認することが大切です。疼痛は生活の質を下げるため、適切な治療が求められると日本皮膚科学会の近年の解説でも示されています。
堺市の皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が、陥入爪かどうか、巻き爪が関係しているか、炎症や肉芽があるかを丁寧に確認し、状態に合わせた治療をご案内します。足の親指の痛みや腫れ、爪の食い込みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
陥入爪とは
陥入爪とは、爪の側縁が皮膚に刺さり、炎症を起こした状態をいいます。日本皮膚科学会のQ&Aでは、爪の側縁が食い込むことで皮膚が赤く腫れ、強い痛みを伴うと説明されています。
初期は少し当たる程度でも、進むと赤み、腫れ、じゅくじゅく、出血しやすい盛り上がりがみられることがあります。痛みのために歩き方が変わったり、靴を履くのがつらくなったりすることもあります。
巻き爪との違い
巻き爪は、爪そのものが過度に曲がっている状態を指します。
一方、陥入爪は、爪が皮膚を傷つけて炎症を起こしている状態を指します。つまり、巻き爪は爪の形の問題、陥入爪は皮膚に食い込んで痛みや炎症を起こしている状態という違いがあります。
実際の診療では、この2つがはっきり分かれているとは限らず、曲がった爪の形が皮膚への食い込みを強めていることもあります。そのため、見た目だけでなく、痛みや炎症の有無も含めて判断することが大切です。
このような症状はありませんか
陥入爪では、次のような症状がみられます。
・足の親指の爪の端が当たって痛い
・赤く腫れている
・歩くと痛い
・靴に当たるとつらい
・じゅくじゅくしている
・膿が出る、または出そう
・出血しやすい盛り上がりがある
・同じ場所に何度も繰り返す
こうした症状があるときは、単なる爪の形の問題ではなく、すでに炎症を起こしている可能性があります。
主な原因
陥入爪の原因としてよくみられるのは、深爪や不適切な爪の切り方です。日本皮膚科学会では、特に深爪で爪の切り残しができると、それが**棘(とげ)**のようになって皮膚に刺さり、陥入爪を起こしやすいと説明しています。
そのほか、窮屈な履物、体重負荷や外力による圧迫、多汗、不潔な状態なども原因として挙げられています。日常生活の中では、つま先の狭い靴や、爪先に圧がかかりやすい環境が悪化要因になりやすいと考えられます。
悪化しやすい生活習慣
爪を短く切りすぎることは、陥入爪を悪化させやすい習慣のひとつです。日本皮膚科学会のQ&Aでも、足の第1趾では爪を短く切ることで陥入爪になりうると説明されています。
また、きつい靴、つま先への圧迫、爪の端をえぐるような切り方、自分で無理に爪の端をほじることなども、皮膚への食い込みを強めやすくなります。繰り返す方では、日々の爪の扱い方や履物の見直しが大切です。
皮膚科で行う治療
日本皮膚科学会のQ&Aでは、通常は皮膚に食い込んでいる部分の爪のみを切除して、食い込みを解除することで、陥入爪は速やかに治癒へ向かうと説明されています。まずは、痛みと炎症の原因になっている食い込みを解除することが大切です。
一方で、早期の改善を希望する場合や、爪矯正などの保存的治療が無効な場合には、手術が検討されます。日本形成外科学会の一般向け解説でも、保存的治療で十分な改善が得られない場合に手術を行うこと、変形の程度に応じて術式にいくつかの種類があることが示されています。
また、日本皮膚科学会のQ&Aでは、爪の幅を永久的に狭くする手術やフェノール法では、爪の変形などの後遺症が残る場合があるため注意が必要とされています。どの治療法が向いているかは、痛みの強さ、炎症の程度、再発のしやすさ、爪の形をみながら相談して決めることが大切です。
正しい爪の切り方
陥入爪を予防しやすい爪の切り方として、日本皮膚科学会は、足の親指では趾先端に合わせて真っすぐ横に切り、両端が趾先端より短くならないようにする方法を勧めています。爪の両端を深く切り込みすぎないことが大切です。
また、爪は入浴後など柔らかい状態のときに切ると整えやすいとされています。丸くえぐるように切るよりも、まっすぐ横を意識して切るほうが、陥入爪の予防につながります。
ご家庭で気をつけたいこと
陥入爪のご家庭での注意点としては、まず深爪を避けること、きつい靴を避けること、足指を清潔に保つことが大切です。保存的治療の基本としても、足指の清潔保持や窮屈な靴を避けることが挙げられています。
また、痛いからといって自分で爪の端を無理に切り込んだり、奥をほじったりすると、かえって刺さる棘が残って悪化しやすくなります。赤く腫れているとき、じゅくじゅくしているとき、出血しやすい盛り上がりがあるときは、自己処置を続けすぎず皮膚科で確認するのが安心です。
このようなときは早めにご相談ください
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
・赤みや腫れが強い
・歩くのがつらいほど痛い
・じゅくじゅくしている
・膿が出ている
・出血しやすい盛り上がりがある
・何度も繰り返す
・自分で切っても良くならない
・巻き爪も重なっていそう
・見た目の変形も気になる
陥入爪は、炎症が強くなるほど日常生活への影響も大きくなります。繰り返す方や、保存的な工夫だけでは改善しにくい方は、治療法を含めて相談することが大切です。
よくあるご質問
- 陥入爪は自然に治りますか
-
軽い状態で、食い込みの原因がなくなれば改善に向かうことはありますが、爪の端が皮膚に刺さったままだと、炎症を繰り返しやすくなります。日本皮膚科学会では、食い込んでいる部分を解除することで治癒に向かうと説明しています。
- 巻き爪と同じですか
-
同じではありません。巻き爪は爪の形が強く曲がった状態、陥入爪は爪が皮膚を傷つけて炎症を起こしている状態です。別の概念ですが、実際の診療では両方の要素が関係していることがあります。
- 手術は必ず必要ですか
-
必ずしもそうではありません。まずは食い込みを解除する処置や保存的治療を行い、早く根本的に治したい場合や、保存的治療で改善しにくい場合に手術が検討されます。
- 爪はどう切ればよいですか
-
足の親指は、爪先に合わせてまっすぐ横に切り、爪の両端が趾先端より短くならないようにするのが勧められています。丸く深く切り込みすぎないことが大切です。
堺市で陥入爪のご相談は皮ふ科眼科くめクリニックへ
皮ふ科眼科くめクリニックは、堺市の皮膚科・美容皮膚科として、地域に根差した診療を行っています。皮膚科専門医が、陥入爪による赤み、腫れ、強い痛み、じゅくじゅく、肉芽の有無を丁寧に確認し、巻き爪との違いも含めて状態に合わせた治療をご案内します。
最新の医療から往診、土曜日の午後・日曜日の診療と地域に根差した医療を行っています。
足の親指の爪が食い込んで痛い方、何度も繰り返す方、歩くたびにつらい方は、お気軽にご相談ください。