やけどは、医学的には熱傷と呼ばれ、熱によって皮膚や粘膜が傷ついた状態をいいます。熱湯や油、蒸気、火などによるやけどだけでなく、40~55度くらいのそれほど高くない温度でも、長時間触れ続けることで起こる低温やけどもあります。やけどは受傷直後の見た目だけでは深さが分かりにくいことがあり、赤みや腫れ、水ぶくれがその後数日かけて進行することもあります。
堺市の皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医がやけどの深さや広さ、できた部位を丁寧に確認し、状態に応じた治療をご案内します。小さく見えるやけどでも、傷あとやひきつれを残すことがあるため、早めの受診が大切です。
やけどとは
やけどは、高温のものが皮膚に一定時間以上触れることで起こります。熱湯、油、蒸気、火、アイロン、鍋、暖房器具などが原因になるほか、低温やけど、電気によるやけど、化学薬品によるやけどもあります。特に小さなお子さまやご高齢の方では、比較的低い温度でも深いやけどになることがあります。
このような症状はありませんか
・赤くなってヒリヒリする
・ズキズキと痛む
・水ぶくれができた
・白っぽく見える、黒っぽく見える
・触っても痛みが弱い
・皮膚がむけた
・腫れが強い
・やけどしたあと数日たって症状が強くなってきた
やけどでは、深さによって赤み、痛み、水ぶくれ、白色・褐色・黒色の変化などがみられます。見た目だけで軽いと決めつけないことが大切です。
やけどの主な原因
熱湯・油・蒸気によるやけど
ご家庭では、熱湯、みそ汁やスープ、揚げ油、湯気などによるやけどがよくみられます。特に油や蒸気は深くなりやすいことがあります。
火や高温の物によるやけど
火、ストーブ、アイロン、鍋、フライパンなどによってやけどをすることがあります。着衣に火がついた場合や、火災で受傷した場合は深いやけどになりやすく、気道への影響にも注意が必要です。
低温やけど
湯たんぽ、カイロ、電気毛布、暖房器具などで、長時間同じ場所が温められることで起こるやけどです。見た目の割に深いやけどになることがあり、注意が必要です。
電気・化学薬品によるやけど
電気によるやけどや、酸・アルカリなどの化学薬品によるやけどは、見た目以上に深いことがあり、入院治療が必要になることもあります。
やけどの深さ
1度熱傷
皮膚の表面だけの浅いやけどです。赤くなって痛みがあり、数日で落ち着くことが多いタイプです。通常は傷あとを残しにくいとされています。
2度熱傷
水ぶくれができるやけどです。浅い2度熱傷では、適切な治療を受ければ1~2週間ほどで治り、傷あとが目立ちにくいことが多いです。一方、深い2度熱傷では治るまで1か月以上かかることがあり、傷あとやひきつれを残しやすくなります。
3度熱傷
皮膚の厚さ全体が傷んだ深いやけどです。白っぽい、褐色、黒っぽいなどの見た目になることがあり、水ぶくれが目立たず、痛みが弱いこともあります。自然に治るまで非常に時間がかかるため、入院や手術が必要になることがあります。
やけどの応急処置
やけどをしたら、まずすぐに冷やすことが大切です。熱湯や油のやけどでも、水道水でかまいませんので、衣服の上から冷やします。目安として15~30分ほど冷やすことが勧められており、指先や脚のやけどでは、より長く冷やすことで症状が軽くなることがあります。冷やすことで、やけどの進行を抑え、痛みも和らげやすくなります。
あわてて衣服を脱がせると、熱の作用が続いたり、水ぶくれが破れたりして、かえって深いやけどや治りにくさにつながることがあります。腫れてくる前に、指輪などの装身具は早めに外してください。受診までは、自己判断で軟膏や油を塗らないことも大切です。
早めの受診が必要なやけど
次のような場合は、できるだけ早く受診してください。
・水ぶくれができている
・白っぽい、黒っぽい、紫っぽい見た目になっている
・顔、手、足、陰部、関節のやけど
・範囲が広い
・お子さまやご高齢の方のやけど
・糖尿病などの基礎疾患がある方
・電気によるやけど
・化学薬品によるやけど
・火災や狭い室内で受傷したやけど
・痛みや腫れが強い
・時間がたって悪化してきた
やけどは、狭い範囲でも部位によっては入院治療が必要になることがあります。特に顔、手足、陰部、関節などは見た目や機能に関わるため、慎重な治療が大切です。火災や狭い部屋での受傷では、皮膚のやけどが小さく見えても気道熱傷を伴うことがあります。
皮膚科で行うやけどの治療
やけどの治療は、深さと広さによって大きく変わります。浅いやけどでは、冷却、洗浄、軟膏治療、被覆材による保護などの保存的治療を行います。深いやけどでは、傷あとやひきつれをできるだけ少なくするために、入院のうえで集中的な治療が必要になることがあります。
また、やけどは受傷直後の見た目だけでは深さを判断しにくいため、早い時期に診断し、必要に応じて通院しながら経過をみることが大切です。浅いように見えても、あとから深いと分かることがあります。
顔や手、肘、膝など、見た目や動きが重要な部位の深いやけどでは、手術が優先して検討されることがあります。3度熱傷や一部の深い2度熱傷では、植皮術などの外科的治療が必要になることがあります。
傷あとについて
やけどは、1度熱傷のような浅いやけど以外では傷あとが残ることがあるとされています。浅いやけどでも、赤みや茶色い色素沈着がしばらく残ることがあります。色素沈着は紫外線で悪化しやすいため、治りかけの時期も遮光が大切です。
深いやけどでは、盛り上がった傷あとや、ひきつれが起こることがあります。こうした傷あとに対しては、外用治療、圧迫療法、必要に応じた手術などが検討されます。できてしまった傷あとでも治療法はありますので、気になる場合はご相談ください。
日常生活で気をつけたいこと
・やけどした部位を強くこすらない
・自己判断で油や軟膏を塗らない
・悪化しそうなときは様子を見すぎない
・治りかけの時期も紫外線対策を意識する
・湯たんぽ、カイロ、電気毛布などの長時間使用に注意する
・小さなお子さまやご高齢の方では、低温やけどにも気をつける
やけどは、早い段階の対応と、その後の適切な治療が傷あとを減らすうえで大切です。低温やけどは見逃されやすいため、じわじわ痛む、赤みが続くといったときも注意が必要です。
よくあるご質問
- やけどはすぐに受診したほうがよいですか
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はい。やけどは、はじめは浅く見えても後から深くなることがあります。早い時期に深さを判断し、適切な治療を受けることが勧められています。
- 水ぶくれがあれば軽いやけどですか
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必ずしもそうではありません。2度熱傷には浅いものと深いものがあり、深い2度熱傷では治るまで1か月以上かかり、傷あとが残りやすくなります。
- 通院はどれくらい必要ですか
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小さく浅いやけどでも、よりよい結果を得るためには、受傷後しばらくは診察を受けながら深さを確認していくことが大切です。日本皮膚科学会のQ&Aでは、浅い2度熱傷では受傷後7~10日ほどを目安に経過を丁寧にみることが勧められています。
- 傷あとをできるだけ残さないためにはどうしたらよいですか
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応急処置として早く冷やし、自己判断で薬や油を塗らず、早めに適切な治療を受けることが大切です。治りかけの時期は紫外線対策も重要です。
堺市でやけどのご相談は皮ふ科眼科くめクリニックへ
皮ふ科眼科くめクリニックは、堺市の皮膚科・美容皮膚科として、地域に根差した診療を行っています。皮膚科専門医が、やけどの深さや広さ、できた部位、傷あとになりやすいかどうかを丁寧に確認し、状態に応じた治療をご案内します。
最新の医療から往診まで幅広く対応し、土曜日の午後・日曜日の診療も行っています。熱湯によるやけど、低温やけど、水ぶくれがあるやけど、傷あとが気になるやけどでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。