
XTRACは、主に中波紫外線(UVB)の波長である308nmの光を発生させるレーザー機器です。この波長は、様々な皮膚疾患の治療において効果が高いことが特徴です。
堺市の皮膚科・美容皮膚科の皮ふ科眼科くめクリニックです。
皮膚科専門医が在籍しています。
最新の医療から往診まで、地域に根差した医療を20年以上続けています。
当院では、XTRACエキシマレーザーによる紫外線療法を行っています。
XTRACは、皮膚疾患の治療に用いられる308nmのエキシマレーザーです。
病変部にピンポイントで紫外線を照射し、過剰な炎症や免疫反応が関係する皮膚疾患に対して治療を行います。
「白斑がなかなか改善しない」
「円形脱毛症の治療を続けているが変化が乏しい」
「乾癬や掌蹠膿疱症の一部が残っている」
「アトピー性皮膚炎の部分的な赤み・かゆみが続く」
「塗り薬だけでは改善しにくい部位がある」
このようなお悩みに対して、XTRACエキシマレーザーは治療の選択肢になります。

XTRACエキシマレーザーとは
XTRACエキシマレーザーは、308nmの中波紫外線を病変部に照射する医療機器です。
紫外線というと、日焼けやしみの原因というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、紫外線には皮膚の免疫反応や炎症を調整する働きがあり、皮膚科では以前から乾癬・白斑・アトピー性皮膚炎などの治療に用いられてきました。
XTRACは、治療に使われる308nmの波長を、病変部に集中的に照射することができます。
そのため、全身に光を当てる紫外線療法とは異なり、症状が出ている部位を狙って治療できることが特徴です。
XTRACエキシマレーザーの特徴
1. 308nmの紫外線をピンポイント照射
XTRACは、308nmの単一波長のエキシマレーザーを照射します。
症状のある部位に狙って照射できるため、正常な皮膚への不要な照射をできるだけ抑えながら治療を行います。
2. 狭い部位にも照射しやすい
指の間、手足、頭皮、顔の一部など、全身型の紫外線療法では当てにくい部位にも照射しやすい治療です。
白斑や円形脱毛症のように、限られた範囲に症状が出ている場合にも適しています。
3. 短時間で照射できる
XTRACは、病変部に集中的に照射するため、1回の照射時間は比較的短時間で済むことが多い治療です。
忙しい方や、外用薬だけでは改善しにくい部位がある方にも、継続しやすい治療として検討できます。
4. 保険診療で行える疾患があります
XTRACエキシマレーザーは、診断される疾患によっては保険診療で行える紫外線療法です。
実際に保険診療の対象になるかは、医師が診察したうえで判断します。
保険診療で治療対象となる主な疾患
XTRACエキシマレーザーは、次のような皮膚疾患で治療を検討します。
- 尋常性白斑
- 円形脱毛症
- 尋常性乾癬
- アトピー性皮膚炎
- 掌蹠膿疱症
- 類乾癬
- 菌状息肉症
- 皮膚悪性リンパ腫
- 慢性苔癬状粃糠疹 など
同じ病名でも、症状の範囲、部位、炎症の強さ、これまでの治療歴によって、XTRACが適しているかは異なります。
当院では、皮膚科専門医が診察し、外用薬・内服薬・注射薬・紫外線療法などを組み合わせて治療方針を考えます。
尋常性白斑に対するXTRACエキシマレーザー
尋常性白斑は、皮膚の色素を作るメラノサイトの働きが低下し、皮膚の一部が白く抜けて見える疾患です。
顔、首、手、足、体幹など、さまざまな部位に出ることがあります。
白斑は見た目の変化が大きく、心理的な負担につながることもあります。
XTRACエキシマレーザーでは、白斑部位に308nmの紫外線を照射し、色素の再生を促すことを目指します。
白斑の治療では、外用薬、紫外線療法、遮光、カモフラージュなどを組み合わせることがあります。
白斑の場所や広がり、進行の有無によって治療方針が異なるため、まず診察で状態を確認します。
円形脱毛症に対するXTRACエキシマレーザー
円形脱毛症は、頭髪や眉毛などに円形または不整形の脱毛斑ができる疾患です。
自己免疫の関与が考えられており、症状の範囲や進行の仕方には個人差があります。
XTRACエキシマレーザーは、脱毛部位に308nmの紫外線を照射し、局所の免疫反応を調整することを目的に行います。
外用薬や局所注射、内服薬などと組み合わせて治療することもあります。
脱毛範囲が広い場合や進行が速い場合は、ほかの治療法も含めて検討します。
尋常性乾癬に対するXTRACエキシマレーザー
尋常性乾癬は、赤みのある盛り上がった皮疹に、銀白色のフケのような鱗屑がつく慢性の皮膚疾患です。
肘、膝、頭皮、腰、手足などにできやすく、かゆみを伴うこともあります。
症状が部分的に残る場合や、外用薬だけでは改善しにくい部位がある場合に、紫外線療法を検討します。
XTRACエキシマレーザーでは、乾癬の病変部にピンポイントで紫外線を照射します。
外用薬、内服薬、生物学的製剤、JAK阻害薬など、患者さんの状態に合わせた治療の一部として用いることがあります。
アトピー性皮膚炎に対するXTRACエキシマレーザー
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が慢性的に続く疾患です。
保湿、外用薬、悪化因子への対策が基本になりますが、部分的に炎症が残りやすい場合があります。
XTRACエキシマレーザーは、アトピー性皮膚炎の一部の病変に対して、紫外線療法として検討されます。
特に、塗り薬でなかなか改善しない部位や、限局した炎症が残っている場合に選択肢になります。
ただし、急性の強い炎症、じゅくじゅくした湿疹、感染が疑われる場合などは、先に炎症や感染の治療を優先します。
掌蹠膿疱症に対するXTRACエキシマレーザー
掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に膿疱、赤み、皮むけ、ひび割れなどが出る慢性疾患です。
歩くと痛い、手を使うとつらい、見た目が気になるなど、日常生活に影響することがあります。
XTRACエキシマレーザーは、手足の限局した病変に対して照射しやすい治療です。
外用薬、禁煙指導、金属アレルギーの評価、感染病巣の確認など、必要に応じて複数の角度から治療を考えます。
XTRACエキシマレーザーがおすすめの方
次のような方は、XTRACエキシマレーザーをご相談ください。
- 尋常性白斑でお悩みの方
- 円形脱毛症の脱毛斑が残っている方
- 乾癬の皮疹が部分的に残る方
- アトピー性皮膚炎の一部が治りにくい方
- 掌蹠膿疱症で手足の症状が続く方
- 外用薬だけでは改善しにくい部位がある方
- 内服薬や注射薬以外の治療も検討したい方
- 保険診療で受けられる紫外線療法を相談したい方
- 堺市でエキシマレーザーを受けられる皮膚科を探している方
ナローバンドUVB・エキシマライトとの違い
紫外線療法には、ナローバンドUVB、エキシマライト、エキシマレーザーなどがあります。
ナローバンドUVB
広い範囲の皮疹に照射しやすい紫外線療法です。
全身や広範囲の乾癬、アトピー性皮膚炎、白斑などで使われることがあります。
エキシマライト
308nm付近の紫外線を、比較的狭い範囲に照射する治療です。
部分的な皮疹に使われます。
XTRACエキシマレーザー
XTRACは、308nmのエキシマレーザーを病変部にピンポイントで照射します。
局所の病変、狭い部位、残りやすい部位に対して使いやすいことが特徴です。
どの紫外線療法が適しているかは、疾患、範囲、部位、過去の治療歴によって異なります。
治療の流れ
1. 診察
まず、皮膚科専門医が症状を診察します。
白斑、円形脱毛症、乾癬、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症など、診断や重症度を確認します。
2. 治療方針の説明
XTRACエキシマレーザーが適しているか、外用薬・内服薬・注射薬・ほかの紫外線療法との組み合わせが必要かを説明します。
3. 照射量の調整
皮膚の色、疾患、部位、過去の反応を見ながら照射量を調整します。
強すぎる照射は赤みや水疱につながることがあるため、状態を見ながら慎重に進めます。
4. XTRAC照射
治療部位に308nmのエキシマレーザーを照射します。
照射中は、温かさや軽い刺激を感じることがあります。
5. 経過確認
治療後の赤み、かゆみ、色素沈着、水疱などがないかを確認しながら、次回以降の照射量を調整します。
治療回数・通院間隔について
XTRACエキシマレーザーは、1回で完了する治療ではありません。
多くの場合、症状の変化を見ながら継続して治療を行います。
必要な回数や通院間隔は、疾患、症状の範囲、部位、反応の出方によって異なります。
診察時に、現在の状態に合わせて治療計画をご説明します。
副作用・リスク
XTRACエキシマレーザーでは、次のような副作用が起こることがあります。
- 赤み
- ほてり
- ひりつき
- かゆみ
- 日焼けのような反応
- 水疱
- 色素沈着
- 色素脱失
- 乾燥
- 痛み
- 期待したほど改善しない可能性
- 再発
照射量が強い場合や、皮膚の反応が出やすい方では、赤みや水疱が出ることがあります。
治療後に強い赤み、痛み、水疱などが出た場合は、早めにご相談ください。
治療を受ける前に注意が必要な方
次の方は、治療を受けられない場合や、医師の判断が必要です。
- 光線過敏症がある方
- 日光で強く赤くなりやすい方
- 皮膚がんの既往がある方
- 治療部位に感染がある方
- 強い炎症やただれがある方
- 光線過敏を起こす薬を使用している方
- 妊娠中・授乳中の方
- その他、医師が不適切と判断した方
安全に治療を行うため、診察時に既往歴、内服薬、過去の光線治療歴などを確認します。
当院のXTRACエキシマレーザー治療の特徴
皮膚科専門医が診察します
白斑、円形脱毛症、乾癬、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症は、見た目だけでは判断が難しいことがあります。
当院では、皮膚科専門医が診察し、XTRACが適しているかを判断します。
保険診療で相談できます
XTRACエキシマレーザーは、疾患によっては保険診療で行える治療です。
自費の美容レーザーではなく、難治性皮膚疾患に対する保険診療の紫外線療法としてご相談いただけます。
外用薬・内服薬・注射薬と組み合わせて治療します
XTRACだけでなく、外用薬、内服薬、生物学的製剤、JAK阻害薬など、疾患や重症度に応じた治療を組み合わせることがあります。
地域に根差した継続治療を行います
白斑、円形脱毛症、乾癬、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症は、継続的な治療が大切です。
当院では、地域のかかりつけ皮膚科として、長期的な経過を見ながら治療を行います。
よくある質問
- XTRACエキシマレーザーは保険適用ですか?
-
尋常性白斑、円形脱毛症、乾癬、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症など、診断される疾患によっては保険診療で行える場合があります。
実際に保険診療の対象となるかは、医師が診察したうえで判断します。 - XTRACは痛いですか?
-
照射中に温かさや軽い刺激を感じることがあります。
強い痛みを伴うことは多くありませんが、感じ方には個人差があります。 - 何回くらい通院が必要ですか?
-
疾患、範囲、部位、皮膚の反応によって異なります。
XTRACは1回で完了する治療ではなく、経過を見ながら継続して行うことが多い治療です。 - 白斑にも使えますか?
-
尋常性白斑はXTRACエキシマレーザーの治療対象となることがあります。
白斑の部位、広がり、進行の有無によって治療方針が異なるため、まず診察で状態を確認します。 - 円形脱毛症にも使えますか?
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円形脱毛症にもXTRACエキシマレーザーを検討することがあります。
脱毛の範囲や進行度によっては、外用薬、局所注射、内服薬などを組み合わせて治療します。 - 乾癬にも使えますか?
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尋常性乾癬の病変に対して、XTRACエキシマレーザーを照射することがあります。
部分的に皮疹が残る場合や、外用薬だけでは改善しにくい場合に選択肢となります。 - アトピー性皮膚炎にも使えますか?
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アトピー性皮膚炎の一部の病変に対して、紫外線療法として検討することがあります。
ただし、感染や強い炎症がある場合は、先にその治療を優先します。 - 副作用はありますか?
-
赤み、ほてり、日焼けのような反応、水疱、色素沈着、乾燥、かゆみなどが起こることがあります。
照射後に強い反応が出た場合は、早めにご相談ください。
堺市でXTRACエキシマレーザーをご希望の方へ
白斑、円形脱毛症、乾癬、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症は、見た目や症状が似ていても、治療方針が異なります。
XTRACエキシマレーザーは、308nmの紫外線を病変部に照射する保険診療の選択肢です。
外用薬だけでは改善しにくい部位、部分的に残る皮疹、白斑や脱毛斑などでお悩みの方はご相談ください。
堺市の皮ふ科眼科くめクリニックでは、皮膚科専門医が診察し、XTRACエキシマレーザーが適しているかを判断します。